イヌ・ネコの健康医療相談

猫の肝臓の数値が高く、黄疸がみられ体重も減少しています

飼い主からの相談に専門の獣医師が回答します

ゆずぽん2007(質問主)


猫アイコン 猫 11歳 オス 雑種

体重:5.0kg

飼育歴:11年6ヶ月

居住地:三重県鈴鹿市

飼育環境:室内

昨年、秋頃から肝臓の値が上昇し、様子を見ていましたが下がらないので、今年4月頃からベジタブルサポート ドクタープラスホエイを与え始めめした。1カ月でやや、数値が下がったので、与えるのを止めました。先月の検査で数値が4桁になり、黄疸も出てきました。写真添付しますが、GPT1000超え、ALP2650、TBil7.7です。腹部エコーでは今の所、肝臓の大きさなど、変化はないようです。薬はウルソと抗生物質を2週間分処方されてます。体重も10月19日は5.3キロ、11月8日5.0キロと減少しています。ぽんず自体は食欲は減ったものの食事はとれています。フードはロイヤルカナンの肝臓サポートに切り替えました。
このまま、現在の病院で治療を続けていったらいいのか、セカンドオピニオンで他の病院へ行ったらいいのか悩んでいます。ご回答、お願いしましす。

日時2018-11-09 08:06:06

専門の獣医師からの回答

慢性肝障害が1カ月前からの黄疸の進行を示しているようですが,
総ビリルビンが7.7mg/dlは猫では極めて深刻です。
黄疸には幾つかの原因があるのですが,今回の場合には,
肝リピードーシス(脂肪肝)や伝染性腹膜炎あるいは慢性胆管肝炎などによる肝不全からおこる肝性黄疸と
胆石や膵炎あるいは消化管の腫瘍などにより誘発される総胆管閉塞による閉塞性黄疸の鑑別が必要です。
肝胆道系疾患において黄疸は末期症状のことも多く,早急に原因究明と適切な治療が必要です。
なお,伝染性腹膜炎やリンパ腫なのど根治が難しい疾患の場合には,最終的な予後(治療経過)は厳しいかもしれません。
精密検査には詳細なエコー検査,CT検査,必要により内視鏡検査と病理検査などが必要かも知れません。
なお,現在食事を肝臓サポートに変更とありますが,この食事は肝不全用で特に高アンモニア血症のコントロールに使われる食事です。
現時点で,高ビルルビン血症以外で肝機能を調べる検査は血糖値のみ測定されているようです。
高アンモニア血症や肝不全もないのに安易に肝臓サポートに切り換えているのであれば,
腸疾患や膵炎などでは逆に悪影響があります。
いずれの原因での黄疸であってもネット相談を行っているような状態ではありませんので,
最善を考えるのであれば早急にセカンドオピニオンを依頼すべきかと思います。

日時2018-11-17 09:21:42

ゆずぽん2007(質問主)


先日はご回答ありがとうございました。今日、他病院を受診し、猫膵特異的リパーゼ検査の結果、高値が出ました。あと、レントゲンや腹部エコーは特に異常はなく、炎症性のもので、三臓器炎の診断でした。
通院でステロイド点滴注を毎日、打つ事になりました。原因がわかり、安心しました。アドバイス、ありがとうございました。

日時2018-11-19 17:30:08

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