イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

むぎねこ(質問主)


犬アイコン 犬 11歳 メス ボストン・テリア

体重:10kg

飼育歴:10年7ヶ月

居住地:

飼育環境:

先日の検査で大動脈小体腫瘍があることが判明しました。場所が場所だけに腫瘍は取り除けないとのことで、腫瘍の影響で胸に水がたまらないよう心膜の除去手術を提案されました。まだこれといった症状はなく元気いっぱいなのですが、心タンポナーデの予防として症状が出ていないうちに心膜除去の手術をするのは一般的なのでしょうか?
また、心膜を取り除いたとしてもいずれは呼吸が苦しくなったり腹水がたまるなど、何か症状は出るのでしょうか?高齢なので予防のための手術とはいえ、その手術をきっかけに容態が悪くなったりするのではないかと不安です。このまま何もしなければいずれ胸に水がたまり苦しい思いをさせてしまうのならば、元気なうちに手術をした方が良いのか…とても悩んでいます。

日時2016-03-26 16:50:48

専門の獣医師からの回答

大動脈(小)体腫瘍は、ケモデクトーマ(非クロム親和性傍神経節腫)に含まれるとても稀な心基部に発生する心臓腫瘍です。これまでの報告では、ボクサーとかボストン・テリア、レトリーバー種等の高齢犬(10才〜15才)は、罹患しやすい傾向があるとされています。
ご質問の犬は不幸にして全くその範疇に入り、発症したことは誠に残念に思います。幸いなことに未だ症状はなく元気であるということですから、少しは時間的余裕があると思います。
本症における治療としては、外科的な剔出手術もありますが、成功例は我々の一例の他世界的にも極めて少ないとされています。その理由は、部位が部位だけに大出血に対する対応(低血圧状態下か体外循環下での剔出術)と高度な技術が要求されることです。
姑息的な延命効果を期待する方法が心膜の切除術です。
といいますのは、本症の多くは程度の差があれ心囊水が貯留(80%)し、その内の半分が心タンポナーデを合併するからです。
心膜の切除術は、予防的に心囊水が貯まっていないステージで実施する場合と、貯留してから行う場合がありますが、両者の予後の差異は不明です。いずれにしても主治医とよく相談され、犬にとって最善の方法をとってやって下さい。

日時2016-03-30 18:13:04

 
これまでに2,000件以上もの相談が寄せられています。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。

相談を検索する

種別: