イヌ・ネコの症状辞典

かゆがる

 動物が皮膚の同一部位を繰り返しいたり、めたりする動作を見かけることがあります。これはかゆみ(掻痒感そうようかん)があるときにみられる状態です。しかし、掻きかたがひどいと、皮膚に傷がついたり炎症を起こすことがあります。かゆみがひどい場合には、適切な処置が必要になります。

原因
 
 かゆみの原因は、外的要因(ノミなどの寄生虫など)や、内的要因(アレルギー性や自己免疫性の病気など)など、様々なものが考えられます。
 原因は調べてもわからなかったり、原因がわかってもそれを除去することが不可能なこともあります。
 そのため、治療法としては除去できる原因を取り除くことと、いまあるかゆみをいかにコントロールしていくかが大切なポイントになります。
観察のポイント
 
●かゆがる部位
 体の一部、背中や腰あたりをかゆがっている場合は、外部寄生虫の感染が疑われます。

●かゆみの程度
 かゆみが非常に強く、皮膚を掻き壊すほどかゆがっているのか、たまに掻く程度なのかを観察します。

●かゆがる時期
 かゆがる時期が決まっている場合は、外部寄生虫の感染か、アトピー性皮膚病などが原因である可能性があります。

●家族・同居動物のかゆみの有無
 一緒に生活している家族やほかの動物にもかゆみがある場合は、外部寄生虫の感染が疑われます。

●ほかの症状を伴う
 かゆみのほかに脱毛、発疹ほっしん、ふけの有無などに注意してください。

●食事内容の変更の有無
 食事の内容を変更した後にかゆみが出た場合は、食物アレルギーの可能性があります。
考えられる主な病気
 
■皮膚炎
角化異常症(原発性特発性脂漏症、シュナウザー面皰症候群)[イヌ]
副腎皮質機能亢進症[主にイヌ]
アレルギー性疾患[イヌ、ネコ]
膿皮症[主にイヌ]
真菌感染症(皮膚糸状菌症[イヌ、ネコ]、マラセチア感染症[主にイヌ])
外部寄生虫感染症
 ダニ[イヌ、ネコ]
 毛包虫症[主にイヌ]
 疥癬[イヌ、ネコ]
 ノミ[イヌ、ネコ]
 シラミ[主にイヌ]
日光性皮膚炎[イヌ、ネコ]

■自己免疫疾患
天疱瘡[イヌ、ネコ]

■その他
オーエスキー病[イヌ、ネコ]
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