イヌ・ネコの症状辞典

体、口がくさい

 動物の体や口がくさいときは、その部位に感染を起こしていることがほとんどです。

 イヌにはアレルギーになりやすい犬種(シー・ズー、ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア、フレンチブルドッグ、ゴールデン・レトリーバーなど)がいます。これらの犬種は、感染性の皮膚炎を併発しやすく、皮膚炎が体臭の原因になることがあります。

 ネコで口がくさく、さらに口内炎があるときは、ウイルス(猫免疫不全ウイルス〔FIV〕、猫白血病ウイルス〔FeLV〕、猫カリシウイルス)などの感染症にかかっていることがあり、注意が必要です。

原因
 
■体臭
 体全体または体の一部から発するにおいを体臭といいます。体臭のなかでもとくに不快なにおいがする場合は、細菌や真菌がつくりだす物質が原因となります。
●体臭の原因
 体の特定の部位からにおう場合は、外傷を起こした部位の感染が考えられます。
 体全体からにおう場合は、細菌性皮膚炎、真菌性皮膚炎が疑われます。また、もともと皮膚病にかかって、二次的に皮膚炎を起こして、におうこともあります。


■口臭
 口の中から発する強いにおいを口臭といいます。口腔こうくう内の病気を含め、様々な病気が原因となります。
●口臭の原因
 口がにおうときは、口内炎、歯周病、口腔内の腫瘍しゅようが疑われます。口内炎は腎不全じんふぜんやウイルス性疾患が原因で起こることがあります。
 口腔内に異常がないにもかかわらず、口からにおいがするときには、肝不全やケトーシスが疑われます。
観察のポイント
 
 強い体臭・口臭がする場合は、においのする部位とその状態、においの種類をよく観察してください。
 体の特定の部位がにおう場合は、その部位を探しておくと、診断や治療に結びつきやすくなります。
●におうのは体全体か特定の部位か
 体全体からいやなにおいがするのか、特定の部位からにおうのか観察してください。体全体であれば皮膚病が考えられ、特定の部位であれば化膿かのうしているかもしれません。

●皮膚・被毛の状態
 皮膚や被毛の様子をよく観察してください。皮膚が赤い、被毛がべとべとしている、かゆみがあるような場合は、皮膚病が疑われます。

●口の状態
 口臭がするときは、口の中をよく観察してください。歯ぐき(歯肉)が赤いようであれば口内炎を起こしています。また、歯石の付着の程度やれもの(腫瘍)の有無を観察してください。重度の口内炎や腫瘍では出血することがあります。

●口臭の種類
 どんなにおいがしますか。口の中に異常がなくアンモニア臭がするときには、肝不全を起こしているのかもしれません。

●ほかの症状を伴う
 ほかに症状を伴っているかどうか観察してください。たとえば、皮膚病があればかゆみなどを伴いますし、腎不全があれば、体重の減少、多飲多尿などの症状がみられます。
考えられる主な病気
 
■体臭
外傷[イヌ、ネコ]
皮膚の細菌感染症[イヌ、ネコ]
皮膚の真菌感染症[イヌ、ネコ]

■口臭
口内炎[主にネコ]
歯周病[イヌ、ネコ]
腎不全[イヌ、ネコ]
肝不全(急性肝不全)[イヌ、ネコ]
歯の腫瘍[イヌ、ネコ]
口腔の腫瘍[イヌ、ネコ]
咽頭の腫瘍[イヌ、ネコ]
猫白血病ウイルス感染症(猫レトロウイルス感染症)[ネコ]
猫免疫不全ウイルス感染症[ネコ]
猫カリシウイルス感染症[ネコ]
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