太る
体各部位の脂肪組織が増加した状態で、消費カロリーよりも摂取カロリーが多すぎると太ります。
- 原因
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太りすぎ自体は病気ではありませんが、糖尿病や呼吸・循環器系の病気、肝臓・胆道の病気、
股 ・膝関節 の病気などが発生しやすくなります。
体重は増えていないものの、腹部が膨れ、外見は太ったように見えることがあります。これは、心臓の病気や腹腔 内の腫瘍 が原因の場合もあります。
- 観察のポイント
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●食べ過ぎか病気か
よく食べ、食べただけのカロリーを消費できなければ、食べ過ぎになり太ります。同じ量を食べていても、食事の内容が高炭水化物や高脂肪に偏っていれば摂取カロリーが多くなり太ります。
また、中年齢以降になると、消費カロリーが少なくなるため、若いときと同じ量を食べていると摂取カロリーオーバーで太ります。
雌では避妊後、雄では去勢後に太りやすくなります。
急に体重が増加した場合や、むくみがある場合、あるいはおなかのたるみに波動感がある場合などは、病気が原因となっていることがあります。
●肥満の判定
イヌやネコが適正体重を維持しているのか、太りすぎかを判断する検査法はいくつかあります。
もっとも簡単に日常生活で判断できる方法は、動物の胸壁を手指でさわり、肋骨 が触知できるかどうかにより肥満度を判断する方法です。
手指で肋骨を触れなくても見ただけで肋骨が確認できる場合は痩 せすぎです。動物の胸壁を見ても肋骨はわかりませんが、触れると肋骨が確認できる場合が適正です。手指で探ると肋骨が触知できる場合はやや肥満であり、まったく肋骨が触知できない場合は肥満と判断します。
●脱毛、皮膚症状を伴う
イヌの副腎皮質機能亢進症 など内分泌性の病気による肥満では、脱毛や皮膚の脆弱化などの症状を認めます。皮膚症状が現れた場合は、獣医師の診断を受けてください。
- 考えられる主な病気
これまでに3,000件以上もの相談が寄せられています。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。
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