イヌ・ネコの健康医療相談

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ひかり7号(質問主)


犬アイコン 犬 14歳 メス 雑種

体重:15kg

飼育歴:13年8ヶ月

居住地:山口県萩市

飼育環境:室内

1ヶ月前に散歩中に何かを口に入れた後から嘔吐が止まらなくなり受診しました。肝臓の数値とCRPが高いので点滴治療を受けました。その時にエコーで肝臓に2センチ程度のなにかあると言われました。嘔吐と腫瘍は関係がなく、見つかってラッキーだったねと言われました。
二週間後に受診。すっかり元気になりましたが、まだ数値が少し基準値を超えていました。
念のためエコーで確認をしてもらいました。
大きさはあまり変わっていないが、最初はぼんやりしていた腫瘍が濃くなっているので、血液が溜まった腫瘍の可能性があるとのことでした。
CT検査を勧められましたが、全身麻酔、14歳の超怖がりの犬にとってはかえって負担になるのではと迷っています。
先生は必ずしも検査をすすめるわけではなく、経過観察をしながらでも良いと言ってくださいましたが、年齢を考えると検査して、もし手術となるなら、なるべく早めの方が良いとのことでした、
どうしたら良いか悩んでいます。

日時2022-01-30 10:30:17

専門の獣医師からの回答

偶発的に肝臓内の結節病変が認められる場合,いくつかの鑑別が必要となります。
最も代表的な肝臓内結節病変は,過形成性結節,腫瘍,膿瘍です。
過形成性結節は高齢犬で多く認められる非腫瘍性の病変で,よほど大きくならない限りは特に治療の必要性がありません。
腫瘍には良性と悪性があり,後者の場合には,原発性の場合と転移性の場合があります。
原発性腫瘍の場合は外科的治療の適応となります。
膿瘍は主に細菌感染が原因ですが,内科的治療と外科的治療があります。
肝臓の結節病変の鑑別や治療方針を決定するために,CT検査は非常に有用な検査です。
ただし,過形成性結節と腫瘍の鑑別診断には,最終的には肝生検あるいは摘出した組織による病理組織学的検査が必要となります。
CT検査時に全身麻酔が行われる場合には,同時に経皮的な針生検で病理組織学的検査のための材料を採取することもあります。
検査結果によって手術の必要性や適応症の有無を判断しますが,どこまでの検査や治療を行うかは常に問題になります。
全身麻酔のリスクの問題,手術前提の場合には,経済的な問題,さらに今回のように年齢的な問題も重要です。
極めて進行の早い悪性腫瘍の場合には,早期の手術が予後を左右することもありますが,悪性腫瘍の中でも犬で最も多い肝細胞癌は進行がゆっくりで,しばらく様子をみても大丈夫なことが多いです。
年齢的に過形性結節の可能性も高いと思われますので,主治医の先生がしばらく様子観察でよいと考えられているのであれば,2~3カ月毎に超音波検査で大きさをチェックして頂いて判断されてもよいのかと思います。

日時2022-02-07 23:48:20

ひかり7号(質問主)


丁寧に回答をして頂きありがとうございました。勉強になりました。
今日二週間ぶりに診察に行きました。大きさは変わっていないが色は濃いので血腫の可能性が大きいかなとのことでした。位置的に見にくいのでもしかしたら胃なのかもとも言われましたが、たぶん肝臓が可能性が高いかなとのことでした。先生も特定は難しいので、できたらCTを薦めるとのことでした。今がとても元気な状態なので、検査に踏み切るのに躊躇をしていますが、体力的にも受けるなら早めにとのことでした。とても悩みます。

日時2022-02-12 21:43:00

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