相談・獣医師回答・コメント
(質問主)
猫 2歳 メス マンチカン
体重:3.1kg
飼育歴:2年5ヶ月
居住地:広島県福山市
飼育環境:室内
生後10箇月の初の尿検査でストロバイト結晶が見つかって以来、尿石症療法食の「ロイヤルカナン ユリナリーS/O オルファクトリーライト」を食べていましたが、去年秋に腎盂腎炎をきっかけに慢性腎臓病に移行し、腎臓病対応への療法食変更を検討してます。今はIRIS腎臓病ステージ2でクレアチニン値(2.1~2.3)、その他の血液検査数値(BUN値19~22、無機リン値4.3)は正常範囲内。体重は1歳時の体重3.05kgから少し増えて3.1~3.2kgで太ってはないです。飲水量と排尿量のデータを獣医に見せたら多飲多尿状態には未だなってないそうです。
腎臓病療法食として、出来るだけ今までの療法食の成分に近い、同じロイヤルカナンの「早期腎臓サポート」か「腎臓サポートスペシャル」を考えてます。どちらも療法食もサンプルは食べてくれました。どちらの療法食が良いでしょうか?
心配な点として、獣医によれば弱酸性尿にする尿石症療法食を食べているのに、これまで何度もしてきた尿検査のPHが「7.0」であることが多く,体質的に尿がアルカリ性に振れやすくストロバイト結石症になりやすい可能性ありだそうです。
なお,ロイヤルカナン相談室で「早期腎臓サポート」にはユリナリーシリーズほどではないがストロバイト・シュウ酸カルシウム結石予防効果があり、その他の腎臓サポートシリーズ3種にはシュウ酸カルシウム結石予防効果だけあると聞きました。
2021-11-05 19:40:36
専門の獣医師からの回答
内容を拝見いたしましたご心配ですね。処方食をいろいろとセレクトされたにもかかわらず尿のpHが7.0ということは体質に問題がある可能性があります。尿がアルカリに傾く原因としていくつかあるのですが、尿中のアンモニアが増えていることがあります。アンモニアはアルカリ性ですから尿はアルカリに傾きます。可能性として最近増えている先天性の疾患で門脈シャントという疾患があります。ただその場合、尿中の結晶はリン酸アンモニウムマグネシウム(ストルバイト結石)ではなくアンモニア結石となりますので現在の尿中の結晶を詳しく検査する必要があります。また腎盂腎炎を罹患されていますので慢性的な細菌感染があれば尿はアルカリに傾きます。尿中に細菌が増加していないか確認する必要があります。ネコちゃんがまだ若いので、なぜ尿のpHが改善しないのか詳しく検査する必要があります。主治医の先生とご相談ください。
2021-11-13 10:30:46
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