相談・獣医師回答・コメント
ちゃーりん(質問主)
猫 14歳 メス アメリカンショートヘア
体重:2.4kg
飼育歴:14年7ヶ月
居住地:愛知県名古屋市昭和区
飼育環境:室内
肝臓を患っています。
数値は上がったり下がったりで、今は嘔吐が続いた為か上がってしまっています。
黄疸も出ています。
食事で非常に困っていまして、病気のせいか歳のせいか、選り好みが激しくなるいっぽうでなかなか安定しません。
一時は落ち着いており、その時はやはり数値も下がりつつありました。
食べなくなり新しいのを与えては飽きられ、の繰り返しです。
食べないと決めたらとことん食べず、胃液を吐いてしまいます。
体重も下がるし数値も悪くなるので、担当医師にもとにかく食べれるものを食べさせましょうと言われていますが、なかなか気にいるものが見つかりません。
ここ数日は手元のドライフードはすべて駄目になった為、仕方なくウェットをあげる事にしました。
唯一ずっと好んで食べてくれてるのがメディムースというウェットなのですが、
これは総合栄養食ではなくカロリーも少ない、これだけではいけないのでad缶を与えましたが、これまた食べなくなってしまいました。
食欲は決してないわけではなく、催促もするしメディムースだけならちゃんとキレイに食べてくれます。
なんにしてもウェットだけだとカロリーをとるのが大変なのでできればドライフードに戻したいと思い、
食いつきが良いとされているシーバに手を出しました。
一応やはりというか食いつきは良く、食べなくなった手持ちのドライフードも少し食べるようになりました。
ですがこれも最初だけで、前のドライフードが入ってる事で食べるのをやめてしまいます。
なので必然的にシーバの割合が多くなってしまいます。
シーバは総合栄養食ですが、なんの肉を使ってるかわからないとか、添加物着色料が使われてるのであまりあたえるのは良くないとされていますが、どの程度なら与えても問題ないのでしょうか
それともやはり高齢な上に患ってるコに与えるのは危険ですか?
2021-10-28 18:49:06
専門の獣医師からの回答
高齢猫の肝臓疾患とのことご心配ですね。
食事の問題はさておき,黄疸が出ているとなると,かなり深刻な病態であることが推察されます。
消化器症状と食欲不振ならびに黄疸を伴う肝酵素異常となると,直ちに精密検査が必要な状態かと思われます。
年齢的に甲状腺機能亢進症や腫瘍(特にカルチノイド,胆管癌,リンパ腫)の可能性も含め,胆管肝炎や膵炎あるいは腸炎(すべてが認められる場合は三臓器炎と呼ばれます),肝リピドーシスなどの鑑別が必要です。
検査にはX線検査や超音波検査に加え,CT検査や内視鏡検査,さらには肝生検や腸生検を行わないと確定診断できない場合もあります。
内視鏡検査や生検は全身麻酔が必要となるため,全身状態によってはリスクが高くなるため,慎重な判断が必要となります。
明確な診断がつけば適切な治療により状態を改善させることができるかもしれません。
食事に関しても腸炎や膵炎があれば,低脂肪食,すでに肝不全に陥っている場合には低蛋白食が推奨されますが,適切な治療により食欲安定させることが先決かと思います。
年齢的な問題や検査のリスクさらには検査費用も高額となる可能性がありますので,主治医の先生やご家族とよくご相談されて,最善を尽くしたいのであれば,できるだけ早く専門的な二次病院をご紹介頂くのがベターかと思います。
2021-11-06 13:04:33
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