イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

mina(質問主)


犬アイコン 犬 4歳 メス チワワ

体重:3.3kg

飼育歴:2年6ヶ月

居住地:福岡県福岡市東区

飼育環境:室内

2021年1月に両耳下に1cmくらいのしこりを発見、動物病院を受診し要経過観察と言われその2週間後に肥大していることを確認。その後もさらに肥大を続けリンパ腫を疑いましたが、ただ大きくなるばかりで元気も食欲もいっぱいでした。股関節、脇、膝裏にもしこりができてきた為、検体を採取し細胞診・クローナリティ解析を依頼しました。結果は写真を添付致しますが、細胞診の結果は「リンパ腫である可能性はあるが、リンパ節反応性過形成の可能性は除外できない。細胞診のみでのグレーディングはリスクが大きくリンパ節全体での病理検査も一法」。クローナリティ解析の結果は「Tリンパ球のモノクローナルな増殖、腫瘍性増殖を疑う」というものでした。もともと抗がん剤治療は希望しておらず、結果が出る頃にはネットではリンパ腫の余命と言われる1~2ヶ月を経過しているのに一切苦しむ様子も見られないため追加の検査は希望しませんでした。
動物病院ではおそらくリンパ腫ではなくリンパ節炎の可能性が高い、犬の体調には変化が見られたらステロイド服用を開始しましょうと言われ定期的な通院は終了しました。
その後現在10月に至るまで、じわじわと各部位ともに肥大を続けています。写真を添付致しますが、首周りいっぱいに拡がっておりゴルフボールが何個も入っているのではという様子です。脇もかなりの大きさです。むせる、咳込む、嚥下困難、呼吸困難等の症状は一切見られませんが、疲れるのかおもちゃで遊んでも短時間で終了し、散歩ももともと好きではありませんが以前より立ち止まることが増えました。ですが普段の様子は食欲も元気もあります。

ここまで書きましたが、ご相談したいことは今更ながら基礎的なことになります。
通っている動物病院の先生は腕は確かだと思いますが少し癖のある方でなかなか相談できないためこちらで聞かせてください。

①ここまで生きているのでリンパ腫ではないと信じています。主治医のもとではリンパ節炎と診断されていますが、リンパ節炎 と リンパ節反応性過形成 とはどう違うのでしょうか?本当にリンパ節炎なのでしょうか?

②何らかの免疫異常・アレルギーによる反応である可能性が高いためと、食事制限とワクチン禁止を指示されています。えさは「ロイヤルカナン消化器サポート」、おやつも同種「ロイヤルカナン消化器サポートトリーツ」or「ヒルズ 低アレルゲントリーツ」のみで他を与えることは一切不可。狂犬病ワクチンも混合ワクチンも禁止されています。これは正しいのでしょうか?

③医師の方針により薬(ステロイド?)は症状悪化してからと言われていますが、それでいいのでしょうか?
そもそもリンパ節炎の場合抗生物質ではないのでしもうか?


再度にはなりますが、抗がん剤治療は希望していません。抗がん剤に苦しんで長く生きるより短くても笑顔で過ごして欲しいです。
しかしだんだんと肥大する患部を見ていると何も出来ないこの状況に歯痒く感じています。
大人しい、温厚で自己主張の少ない子なので尚のこと心配しています。

①~③への回答と、アドバイスを頂けますと幸いです。よろしくお願い致します。

日時2021-10-14 22:21:05

専門の獣医師からの回答

全身のリンパ節が腫大する場合、反応性とリンパ腫の鑑別が重要になります。
リンパ腫のうち高悪性度(低分化型)リンパ腫は細胞診断で容易に診断がつきますが、低悪性度(高分化型)では反応性と区別がつきにくい場合があります。
クローナリティ解析の結果は「Tリンパ球のモノクローナルな増殖、腫瘍性増殖を疑う」ということなら
リンパ腫の可能性が高いと思います。確定診断はリンパ節を1つ切り取って病理検査をしなければなりません。
この子の場合Tゾーンリンパ腫という低悪性度リンパ腫の可能性が高いのではないかと思いますが確定診断は
病理検査が必要です。

日時2021-10-27 08:26:16

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