相談・獣医師回答・コメント
mamico(質問主)
猫 15歳 オス アメリカンショートヘア
体重:3.5kg
飼育歴:15年7ヶ月
居住地:東京都練馬区
飼育環境:室内
アメショ 雄オス 15歳です。
食べ物の選り好みをし出して、なかなか食べてくれなくて体重が3.9→3.5㎏に減り、受診。
元気あり。食べ物は欲しがる。
血液検査は問題なし。尿は低比重、シュウ酸カルシウムが見られた。
更にエコー検査をすると、膵臓と周辺の脂肪やリンパ節の中程度の腫れ。リパーゼの値は2.7。
左腎臓の腎盂が拡張。両側に石が有り。左尿管に石あり。水腎症ではない。
1週間、抗生剤とステロイドを投薬。皮下点滴。
1週間後にエコー検査したが、それぞれ変化なし。腎臓の値は上昇。
その後投薬、皮下点滴継続。リンパの腫れや脂肪の腫れがひかないため、針生検したが、悪いものは特に見られず。血液検査ではSDMA23→25やクレアチニン3.2→3.1。
投薬はやめ、皮下点滴だけ継続で様子みている。
食欲は選り好みはするが、欲しがり食べたいものは食べる。元気はあり。嘔吐なし。体重3.5kg維持。
膵炎に関しては、膵臓、その周辺の腫れがひかなくても問題ないのでしょうか?ひかない原因は何かあるのでしょうか?
またリンパ腫の疑いはないのでしょうか?
片側の腎臓の石をとることは、もう片方の腎臓に負担をかけることにもなり、手術はしない方がいいのでしょうか?
また腎臓食や低蛋白食などは、ほとんど食べてくれず、高齢猫用のペースト状のものしかたべてくれませんが、食べてくれないより食べてくれるものをあげるというスタンスでもよいのでしょうか?
高齢猫のため、できるだけ負担なく過ごせるようにと考えてはいますが、できることはしてあげたいと思っています。
よろしくお願いいたします。
2021-10-04 18:18:27
専門の獣医師からの回答
膵炎ですが、血液検査に異常が無く吐き気もないようですので、先ずは定期的にエコーで経過観察される方向でも良いのではないでしょうか。
リンパ腫についても、針生検で特に所見が無かったとのことですので、今後のエコー検査でリンパ節が明らかに大きくなるようであれば再度の針生検で確認されるのが良いでしょう。
「片側の腎臓の石をとること」とございますが、ご相談の石は左側の尿管結石のことかと思います。「左腎臓の腎盂が拡張」していると書かれていますが、一方で「水腎症ではない」とございます。推測ですが、尿管結石がありながらも一応尿は尿管を流れているのだろうと推測します。結石が小さく尿管の炎症が軽度な場合、しっかり皮下補液などで尿量を維持してあげているうちに、結石が自然と膀胱に移動することがございます。
年齢と腎機能を考慮すると判断の難しいところですが、明らかな尿管閉塞が無い場合は手術のメリットよりもリスクの方が高い可能性が心配されます。
食餌については、体力や体調維持のための最低限の栄養を摂取する必要がございますので、どうしても食べてくれない場合は質の良い材料で作られたフードを選んで与えてください。
オヤツ類ばかりに偏ることは避けたいですね。
一例ですが、森乳サンワールドの「チューブダイエット猫用キドナ」という粉ミルクのような腎疾患用の流動食がございます。プラスチック注射器などで少しずつ口に入れて飲ませることが出来ますが、当然好き嫌いがありますので上手く行くかどうかはやってみなければ分かりません。好みが合わない場合は、類似の流動食が他のメーカーからも出ていますので主治医にご相談されると良いでしょう。
どうぞお大事になさって下さい。
2021-10-16 18:14:06
mamico(質問主)
ご返信ありがとうございます。
信じていないのではないのですが、いろんな先生のご意見を知りたくてご相談させていただきました。
教えてくださったことを参考に、かかりつけの先生ともこの子にとってベストな治療を相談をしていこうと思います。
ありがとうございました。
2021-10-16 20:31:40
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