相談・獣医師回答・コメント
モディモ(質問主)
猫 14歳 オス ブリティッシュショートヘア
体重:3.3kg
飼育歴:13年9ヶ月
居住地:東京都調布市
飼育環境:屋外
はじめまして。ヨーロッパ在住です。現在13歳になる愛猫Mのことです。
経緯:連続くしゃみがつらそうなので、精密検査を受けたところ、昨年2020年3月に軟骨肉腫と診断されました。余命1か月といわれましたが、不思議なことに昨年は割と元気に過ごしました(メタカムという癌の増殖を遅らせる痛み止めをあげていました)。しかし今年1月くらいから鼻がきかなくなってきたのか、食べなくなり、私が必死で強制給餌を始めたところ、2週間目くらいからロイヤルカナンのリカバリーというペースト状ごはんを口元に持っていくとぺろぺろ舐めるようになりました。以来3-4時間おきにご飯をあげています。5.5kgが3.5kgになり痩せましたが、一日に、ペーストご飯140gくらい、ドライフードは6月から自分で少し食べるようになり、10-15gくらいを食べています。
現在の状態:症状としては、時々に連続くしゃみをして、その後体力がないのかフラフラとなり、どこかに隠れます。また鼻の腫瘍が左上の歯茎まで移転し上の歯は抜けました。左上と前上の歯茎が分厚く腫れて、口がいつも開いて、舌を出して息をしています。左の鼻の穴はふさがれているのか、右の鼻水がいつも垂れていて、口から絶えずよだれも出ています(私がしょっちゅうぬぐっている)。食べるときに時々口から出血したりするのと(時々歯茎を爪で引っ掻いたりもしてしまう)、痰が出るため食べにくそうです。左目のほうへも鼻からの腫瘍が大きくなっているのか、目と鼻の間が腫れている感じがし、今朝は左目瞬膜が半分くらい出て左目が見えなくなったの様子が変です。
行動としては、寝ていることが多いですが、トイレに行きたいときと、お腹がすくと、私のそばまでやってきて鳴いて注意を喚起します。夜中は習性なのか、にゃあにゃあ3時間おきくらいに夜鳴きしています(時々私も様子をみに起きてごはんをあげたりトイレに付き合ったりしている)。
かかりつけの獣医は1月に食べられなくなったときに安楽死をすすめてきましたが、それを押し切って、強制給餌をはじめ、だんだん元気になったのを見て理解をしてもらったのですが(5月でした)、癌が進んだ今の顔の状態を診せるとなんと言われるか分かりません。(こちらの国はすぐに安楽死を薦めます)
こちらの国の夫も猫が崩れ落ちるまでこのままいくのか?と安楽死をすすめます。しかし、私は今年1月にもう1匹の愛猫Dを肺がんのため、苦しませてはいけない(胸水で息ができないのとご飯を食べない)ということで獣医の勧めによって安楽死させたため、もっと頑張れば生きていたかもというその後悔に悩まされて、決断できません。
とりとめもなくなってしまいましたが、安楽死はいつさせたらよいのか(ぐったりと寝たきりになったときなのか、ご飯を食べなくなったときなのか、目が見えなくなったときなのか、それとも自然死を待っていてよいのか)、相談できる人もいず、途方にくれています。今は抱っこしても危険を察知すると全力で逃げようとする力はあります。ですので注射をするには苦労すると思います。私としては、怖い思いをさせたくないです。日本の皆さまはずっと自然死を待つのでしょうか?
また猫の気持ちがわかればよいのですが、鼻口目にがんの進んだ状態は苦しいのでしょうか。苦しくて早く終わりたいなどと思っているのでしょうか?教えていただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
2021-09-08 23:10:25
専門の獣医師からの回答
根治が期待できない病気の緩和治療を続けられ、いよいよ末期の状態となってしまった場合に、どのような最期を迎えさせてあげるのが良いのか、どのタイミングで安楽死を行うのが良いのかを決めるには、飼い主様と獣医師でよく話し合う必要がある思われます。軟骨肉腫の診断から1年半がんばってこられたことは、とてもすごいことだと思います。今の状態を担当獣医師に診てもらうことを躊躇されているようですが、飼い主様の今までのがんばりは、担当獣医師にも伝わると思いますので、私は胸を張って診察を受けに行かれれば良いと思います。一人で思い悩むのではなく、自分の想いや希望をしっかりと伝えることで、獣医師が力になれる可能性も残されていると思います。自然死か安楽死かの選択は、受診後の経過によりご判断されれば良いと思います。具体的なアドバイスができず、申し訳ありません。
2021-09-14 00:00:30
モディモ(質問主)
ご回答ありがとうございました。うれしかったです。
実は上記相談を書いてから、両目の上の毛が抜け、目がしょぼしょぼし始めました。ものもらいの感染症かと思い、その件で獣医に行ったところ、それよりも全体の顔の様子をみてもう安楽死させるべきと強く勧められました。
週末にかけて、チック症のような症状が出ているのを見て、もしかして脳に腫瘍が広がっているのでは、思いました。このまま卒倒するまで待つのはやはりいけないと観念しました。翌日の月曜に獣医師を呼ぶことに決めた夜、愛猫Mはわかっているのか、私のベッドの上に来たので、たくさん話しかけました。当日(昨日)も朝から階下に降りて、獣医師が来るまで一緒に待っていました。普段は、午前は2階の部屋で寝ている時間なのです。改めてなんでもわかる賢い猫なのだと思いました。
処置は麻酔の注射をお尻にしたときにニャアといっただけで、その後は安らかに眠りについたと思います。今も涙が止まりません。
2021-09-14 21:36:20
勇気と愛情のある決断をされたのですね。Mちゃんは幸せだったと思います。Mちゃんのためにも、飼い主様自身のためにも、時間がかかるかもしれませんが、少しずつ元気を取り戻してください。
2021-09-16 00:21:45
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