イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ルル(質問主)


猫アイコン 猫 3歳 メス 雑種

体重:4.2kg

飼育歴:2年4ヶ月

居住地:北海道札幌市豊平区

飼育環境:屋外

今までの症状
保護シェルターで聞いた話では、保護した当時左目が猫風邪で開いていなかったとのこと。その後左目は開くようになったが、シェルターから引き取った日も猫風邪を引いており鼻がぐじゅぐじゅで鼻くそだらけ、鼻も湿ってなくカピカピ。動物病院に行き、たぶん猫カリシウイルス感染症だろう、免疫力を上げるしかないと言われる、夏になると症状はましになり、避妊手術、冬になりまた、症状がひどくなる。くしゃみ鼻水鼻詰まりで別の病院へ。副鼻腔炎と診断され、抗生物質を打ってもらい1週間程度症状が改善されたが、またくしゃみ鼻水鼻詰まりがひどくなる。その際ウイルス検査をし、猫コロナウイルスと診断される。キャリア持ち、発症はしていないとのこと。夏になるとくしゃみ鼻水鼻詰まりは改善。今冬もまた症状がひどくなる。現在くしゃみ鼻水鼻詰まりが外が暖かくなるにつれて改善されてきてはいます。
1.保護してから今までずっと鼻はカピカピです。湿度や温度に気をつけていますが、どうすれば改善しますでしょうか?
2.2ヶ月前に3日連続で嘔吐した為、病院に行きましたが原因不明。その際レントゲン、血液検査はしてますが、異常なし。その後嘔吐はしなくなりましたが、寝てる時も起きてる時も呼吸をするたびお腹辺りがドクっとしています。何か心臓の具合が悪いのでしょうか?
食欲や元気はあります。
排泄も正常です。

日時2021-05-11 23:06:27

専門の獣医師からの回答

1.若い時に比較的重度な感染性の鼻炎や鼻咽頭炎、副鼻腔炎、結膜炎を起こした猫でみられる症状と思われます。
鼻が乾燥している原因として、涙が鼻に流れる鼻涙管という通路があるのですが、この鼻涙管が閉塞していることが考えられます。
確実な方法ではございません(およそ50%)が、蛍光色素剤を点眼して色素が鼻に出てくるかを観察する方法あります。
鼻涙管の閉塞に対する治療法として、細い管で鼻涙管を洗う「鼻涙管洗浄」という処置があります。よほど大人しければ点眼麻酔で可能なことがありますが、通常は全身麻酔下での処置になります。この方法でどの程度鼻涙管の閉塞が解除されるかは個体によって違いがあります。
鼻鏡の乾燥部分は、保湿剤としてワセリンや抗生物質の軟膏剤をごく少量刷り込むように塗布することも良いでしょう。
ご相談にありますように、ヘルペスウイルスは鼻の神経に潜んでキャリアーとなっていますから、身体的なストレスのない屋内飼育が出来ると良いですね。現在は屋外飼育とのことですので、この環境ですと寒さのストレス(特に寒い地域では厳しい)などで症状を繰り返すことが多いと思われます。
また、混合ワクチンの接種を毎年受けられることをお勧め致します。たちまちの効果は低いかも知れませんが、毎年接種することで症状が出ても軽く済んだり、症状を繰り返し難くなることが期待できます。

2.呼吸時にお腹が動くとのこと。
レントゲン検査と血液検査に異常が無かったとのことですので、肺や胸部の気管・気管支に問題が無かったとすると、慢性鼻炎による鼻腔の狭窄や、鼻咽頭狭窄などの、鼻の奥の気道の狭窄があるのかも知れません。
鼻をグズグズ鳴らしたり、口を開けて呼吸していたり、呼吸時にイビキのような音がしていることは無いでしょうか。鼻咽頭狭窄が疑われる場合は、狭窄を外から直接見ることが出来ませんので、CT検査や特別に細い内視鏡で観察することが一般的です。麻酔下でのCT検査は鼻腔や副鼻腔、鼻咽頭、および肺全体の観察が出来ます。
心臓は聴診や触診、エコー検査、胸部レントゲン検査といった無麻酔での診察で大まかな異常を確認できますので、掛かりつけ医に確認して頂くと良いでしょう。

どうぞお大事になさって下さい。

日時2021-05-18 11:46:45

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