イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

(質問主)


猫アイコン 猫 14歳 メス 雑種

体重:3.2kg

飼育歴:0年10ヶ月

居住地:北海道札幌市北区

飼育環境:室内

乳腺腫瘍による乳首の自壊が酷くなって、めくれたような見た目になってきました。
寝床や床に血の跡のようなものがあったので、病院に行き、塗り薬(ゲンタシンクリーム0.1%)をもらったのでそれを塗っています。
ただ、薬を塗ると舐めようとするので、塗ってからは約1時間は舐めないように見張るようにしています。
やはり自壊部分やそこから出る液、塗り薬(乾いていたとしても)を舐めるのはまずいのでしょうか。
猫自身のストレスになるとしても、もう服を着せるべきでしょうか。
あと、塗り薬を調べてモーズ軟膏という物を知ったのですが、そちらもゲンタシンクリーム0.1%と同じようなものなのでしょうか。
回答お待ちしております。

日時2021-05-10 03:44:39

専門の獣医師からの回答

猫の乳腺腫瘍は悪性(乳癌)の確率が80%を超えると考えられています。乳癌の治療は外科手術が第一選択(外科手術で完全切除できた場合は根治が期待できます)になります。麻酔リスクの評価、転移の有無を調べて、手術適応と判断されるようでしたら、外科手術をお勧め致します。手術不適応と判断された場合や、飼い主様が手術を希望されない場合には、緩和的治療を行います。
現在塗られているゲンタシンクリームの成分は抗生物質です。自壊部の感染対策として使用します。塗布後、一定時間舐めないようにするのは、薬が浸透する時間を稼ぐためです。乳腺腫瘍が自壊してしまうと、舐めることを防がなければ(1時間だけ舐めないようにするだけでは不十分で、24時間舐めないようにする必要があります)、治る(自壊部が新しい皮膚で覆われる)ことは難しいと思われます。エリザベスカラーの装着や服を着せる(非固着性(傷口にくっつかない)ガーゼを自壊部にあてて服を着せる)などの対策が必要です。
モーズペースト(モーズ軟膏)は腫瘍を壊死させ、表面容積を減少させる(腫瘍の厚みを小さくする)目的で使用します。モーズペーストは市販されている薬ではなく、獣医師が調合して作成すること、刺激性が強く、腫瘍以外の皮膚についた場合に爛れることから、その使用は獣医師の管理下で行う必要があります。モーズペーストが使用可能かどうかにつきましては、主治医にご確認ください。

日時2021-05-13 13:43:16

(質問主)


了解しました。
回答ありがとうございました。

日時2021-05-17 08:13:07

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