イヌ・ネコの健康医療相談

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あまねえ(質問主)


猫アイコン 猫 11歳 オス 雑種

体重:不明

飼育歴:10年4ヶ月

居住地:鹿児島県鹿児島市

飼育環境:室内

二日前に、左後ろ足先が腫れていて圧迫すると痛がるため昨日病院に連れて行きました。レントゲンを撮って頂いたところ、腫れている所は石灰化しサンバーストという所見が得られ、おそらく悪性である可能性が高いと診断されました。確定診断するためにはそこの組織を生検してみないとわからないこと、悪性の場合断脚が必要であることを言われました。
おたずねしたいのは、保存的治療、積極的治療それぞれ選んだ時の余命と、猫にとってどちらの選択がしあわせなのか先生の、私的な見解でよいので教えていただきたいです。
保存的の場合、疼痛対策になると思いますが、人間の癌末期のように麻薬などの薬で疼痛コントロールが出来るものでしょうか。
断脚の場合、猫の適応能力とは、如何なものでしょうか。
可愛い可愛い大切な猫です。せめて私ではなく、本人にとって少しでも楽で幸せな選択をしたいと思っています。ご指導の程よろしくお願いいたします。

日時2021-03-16 06:10:22

専門の獣医師からの回答

 四肢の骨腫瘍が疑われた場合、レントゲンだけで診断を確定することは出来ないため、生検が必要だと思われます。生検を実施しても確定診断が難しい場合もありますが、腫瘍性疾患か非腫瘍性疾患か、腫瘍性疾患の場合、悪性腫瘍か良性腫瘍かの鑑別ができる可能性は高いと思われます。特に腫瘍性疾患であった場合は、診断が確定することで、獣医師はエビデンスに基づいた治療法の選択肢を提示することができます。治療を行う上で、外科適応か内科適応かの判断は、病態の進行度(悪性腫瘍の場合は転移の有無等)、年齢、飼い主様のご希望等、様々な要因を含めて行いますが、診断が確定していないとその判断を誤る危険性が生じるため、現時点では診断を確定することが最も大切なことだと思われます。担当の獣医師と良くご相談ください。
 以下に、猫の四肢の骨肉腫についての情報を記載しておきますので、診断結果が骨肉腫であった場合は参考にして下さい。猫の四肢の骨肉腫は、平均生存期間が11.8ヵ月という報告があります。四肢の骨肉腫は転移率が低いとされており、原発腫瘍の拡大切除のみで良好な予後が期待できます。断脚につきましては、猫の場合、他の三肢に異常がなければ、日常生活は支障なく過ごせると思われます。猫の骨肉腫に対する抗癌剤治療はまだ確立されておらず、原発巣を切除せずに抗癌剤を投与した際の効果も、現時点では不明です。断脚以外の疼痛緩和治療としては、犬では骨の融解を抑制するビスホスホネートという薬剤が疼痛緩和に有効であることが確認されています。この薬剤は、骨肉腫以外の腫瘍の骨転移による疼痛にも有効です。猫の場合は、椎骨の骨肉腫で疼痛緩和や骨吸収の抑制に効果が期待できるとの報告がありますが、副作用として腎機能が低下する可能性があるため、慎重な投与が必要です。

日時2021-03-20 02:00:27

 
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