イヌ・ネコの健康医療相談

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らんな(質問主)


犬アイコン 犬 13歳 メス 雑種

体重:3.5kg

飼育歴:13年2ヶ月

居住地:埼玉県幸手市

飼育環境:室内

わたしの飼っている犬(クッキー)はマルチーズとポメラニアンのミックスの13歳の女の子です。
乳首のあたりにしこりをみつけて、この間動物病院で診察してもらったところ、右側の胸に小さな乳腺腫瘍が3つ、左側に1つできていると言われました。
手術をしてもらおうと思っているのですが、今クッキーは13歳と高齢なので、手術に体力的に耐えられるか心配です。また、体力面の心配のほかにも、全身麻酔で手術する際、高齢犬だと亡くなってしまう子もいると聞きました。それがとても不安で仕方ないです。
また、一度乳腺腫瘍の手術をしたあとに、避妊手術をしないと再発のリスクは高まりますか?
今ものすごく不安です。アドバイスお願いします。

日時2020-06-28 22:59:25

専門の獣医師からの回答

乳腺腫瘍には悪性と良性があり、その確率は半々といわれています。乳腺腫瘍が良性であった場合は、卵巣子宮摘出手術を行うことにより、新たな腫瘍の発生を抑制する効果があるとされています。乳癌であった場合は、卵巣子宮摘出手術を行っても、生存期間や無病期間(新たな腫瘍の発生、再発、転移が認められない期間)への影響は、例外(ホルモンを分泌する特殊なタイプでは抑制効果があるとされています)を除いて認められないとされています。良性か悪性かの判断は、術前の細胞診では難しく、術後の病理組織学的検査結果を待つ形となりますので、2回麻酔をかけるということに問題がなければ、先に乳腺腫瘍の切除を行い、病理組織学的検査の結果みてから、卵巣子宮摘出手術実施の有無を検討されても良いかもしれません。なお、乳腺腫瘍が多発している場合には、良性と悪性が混在する場合もありますので、理論通りに判断することが難しい場合もあります。
次に、外科手術を行う際の考え方について述べさせて頂きます。一般的には、高齢犬に麻酔をかける場合、年齢だけで判断するのではなく、術前検査の結果に基づいてリスク評価を行います。具体的には、血液検査、レントゲン検査、超音波検査などで、心臓、肺、肝臓、腎臓に問題がないかを調べます。また、悪性腫瘍の可能性がある場合は、転移の有無についても調べます。リスク評価で問題がなく、転移も無い状態でしたら、全身麻酔は可能と判断します。次に手術の侵襲度と難易度について評価します。開腹や開胸手術は侵襲度が高く、小さな皮膚腫瘤の切除手術等は侵襲度が低い手術になります。難易度が高い手術は手術時間が長くなり、難易度が低い手術は手術時間が短くて済みます。麻酔リスク、手術の侵襲度と難易度を元に獣医師は手術の可否を判断し、飼い主様のご了承が得られた時点で手術を実施する運びとなります。ただ、手術適応と判断した場合でも、麻酔をかけた段階で不整脈が頻発するようであれば、その時点で手術を中止することもあります。
乳腺腫瘍の手術には、様々な切除方法があり、切除方法により侵襲度や手術時間に差が生じてきます。どのような形で切除するのが良いのかにつきましては、何を優先するかによって変わってきますので、担当の獣医師と良くご相談ください。

日時2020-07-01 18:24:33

 
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