イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

こん(質問主)


犬アイコン 犬 8歳 メス ミニチュア・ピンシャー

体重:3.5kg

飼育歴:0年5ヶ月

居住地:北海道札幌市豊平区

飼育環境:屋外

4月末頃に7歳の愛犬が突然祈りのポーズを繰り返して嘔吐し、かかりつけの獣医さんに連れて行ったところ、エコーで胆嚢が白く映っていることと肝臓の値の異常を指摘されました。
胆嚢は胆嚢粘液嚢胞の疑いだそうです。
あまり悪化し破裂の危険があるようなら外科手術も検討と言われましたが、今のところ投薬で様子を見ています。
GPTの値は、変動があるものの5月始めの時点で600台‪あったのが、現在は100台まで下がってきています。

一番良くない時期は1日に何度も嘔吐する状況だったので、ごく少量のフードをふやかして与え様子を見ていたのですが、最近は投薬が効いてきたのか吐く回数が減り、目に輝きが戻ってきました。

病気自体のことも心配で仕方がないのですが、今回ご相談したいのは食事管理のことです。

脂肪の多い食品が良くないとのことで、フードはロイヤルカナンの消化器サポート、それにプラスして細かくほぐしたササミ、むね肉、白身魚、豚ヒレ肉、白米、無脂肪ヨーグルトなどを1日に数回に分けて与え、給餌量も少しずつ増やしてはいますが、体重が戻らず減る一方です。(元々4.2kgあった体重が3.5kgまで減ってしまい、背骨が浮いているのが触ってわかります。)

便は小さくなったものの正常。食欲はとてもあり、ひたすら食べたがる状況ですが、(特に夕食を)与えすぎると嘔吐します。
尿の色は正常、見てわかる黄疸もありません。

このような症状の犬にはどんな食材を与えれば体重減少を食い止められるのでしょうか…。
じゃがいもやさつまいもを与えても大丈夫なのか?インターネットには色々な情報が溢れていて混乱するばかりです…。
(ナス科のじゃがいもは犬に与えてはいけないとか、さつまいもは繊維質が多いから胆肝膵疾患の犬には不向きとか…)

愛犬にはまだまだ長生きしてほしいのです。
どうぞよろしくお願い致します。

日時2020-06-17 16:39:41

専門の獣医師からの回答

疑われている胆嚢の疾患は,胃腸管の疾患(慢性腸炎,腸リンパ管拡張症,消化器型リンパ腫)や内分泌性疾患(甲状腺機能低下症や副腎皮質機能亢進症)あるいは肝疾患(慢性肝炎,門脈低形成)などに続発することが多く,現在の病態と基礎疾患の有無によって食事管理は異なってきます。
示されている食事の内容は問題ないと思いますが,体重減少が進行していることが問題です。
嘔吐のコントロールも不十分であるのであれば,次のステップとして専門的な二次診療機関での精密検査が必要な状態かもしれません。
精密検査としては,詳細な血液検査と超音波検査,さらにCT検査や内視鏡検査が含まれます。
特に重要なのが胃腸管の病理組織検査となりますので,全身麻酔が必要でリスクを伴う侵襲的な検査となります。
体力が許すタイミングでないと精密検査もできなくなってしまいますので,主治医の先生とよくご相談され,セカンドオピニオンも検討されることをお勧めします。

日時2020-06-20 21:03:53

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