イヌ・ネコの健康医療相談

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spike(質問主)


猫アイコン 猫 8歳 オス ラグドール

体重:5.5kg

飼育歴:7年9ヶ月

居住地:千葉県船橋市

飼育環境:室内

昨年の12月21日に、定期的に受けている、血液検査で肝臓の数値が悪い事がわかり、2カ月位したら、再度検査する事になっていました。
再検査の前に、3月29日から、尿がオレンジに近い黄色になり、
4月1日に来院再検査しました。
前よりも数値が悪く、原因不明であらゆる検査をしているところです。

4月1日
血液検査、甲状腺機能の検査、猫免疫不全ウィルス検査、猫白血病ウィルス検査、皮下注射(輸液)。
どれも問題なし。

4月2日
エコー検査(1部)、皮下注射(輸液)、10日分の錠剤:ウルソデオキシコール酸(朝、夜/1錠)。
エコー検査結果:特に腫瘍は見つからないとの事。
食欲は普通にあることから、通院して皮下注射をするより、ストレスの少ない家で、錠剤を飲んで様子を見ることに。

4月8日
血液検査、30日分の錠剤:ウルソデオキシコール酸(朝、夜/1錠)。
原因が特定出来ないため、CT撮影の検査を予約。白目の部分に黄色い黄疸が出ている。

4月21日
血液検査、CT撮影。
検査結果が出るまでの、1週間も引き続き、食欲に気を付けながら、錠剤を飲んで治療。
CT検査結果によっては、肝臓を一部切って、組織検査にまわす必要があるかもしれないとの事。

先生によると、食欲があるなら特に入院などは、必要ないとの事ですが、
4月1日の時点で。体重が5.7kg位あったのが、食べているにも関わらず、5.5㎏位まで落ちてる事が気になっています。
尿に異変が出てから、毎日食べていたドライフードを全く食べなくなった。

最初の検査から、かなり経っていて、いまだ原因がわからない状態で、このまま1つづつ検査していく方法で手遅れにならないか心配です。
入院して一通り、一気に検査した方がいいのではないかと思うんですが。

※ALP:1012、ALT:468、ii(黄疸数値)20。
特にこの値が悪いそうで、正常猫の6倍位になっています。



日時2020-04-21 15:42:59

専門の獣医師からの回答

慢性の肝酵素異常に加えて,黄疸(高ビリルビン血症)が出現し,食欲も減少して体重減少も起こっているとなるとかなり深刻な状態です。
早急に原因究明を行い,適切な治療をはじめる必要があります。

猫でALP1012U/Lの数値はとんでもない数値であり,CT検査であきらかな異常がないのであれば,
肝リピドーシスや胆管炎(胆管肝炎)あるいはリンパ腫などを疑う必要があります。

猫における胆管炎(胆管肝炎)は腸炎や膵炎と合わさって三臓器炎として認められる場合も多いです。
なお,胆管炎(胆管肝炎)やリンパ腫の診断や鑑別には肝生検(経皮的または開腹下)や腸生検(内視鏡的または開腹下)が必要となります。

もし,内科的治療で様子をみるのであれば,まずは化膿性胆管炎の治療として抗生物質を2週間程度投与して反応をみますが,リンパ球性胆管炎ではステロイドの投与が必要となります。
リンパ腫の場合もステロイドに一時的に反応することが多いです。

ステロイドの投与は試験的に行われることもありますが,安易に使用すると後の病理組織診断に影響するので,できれば診断を優先された方がよいです。
いずれにしてもまずは診断が必要であり,当院であればCT検査時に内視鏡検査による腸生検と経皮的肝生検,あるいは開腹下での肝生検と腸生検を行います。
当院のように一度に必要と思われる検査をまとめて実施する病院もあれば,今回のように順をおって行う場合もあります。
リスクの問題もあるため,それぞれに一長一短があります。
検査の種類や進め方については,獣医師によって大きく異なり,オーナー様の希望がすべて聞き入れてもらえないかもしれません。

いずれにしても確実に病態が進行している様なので次のステップが必要です。
現在,新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言により,当院のように他県からの受け入れを規制している病院も多いかと思います。
オーナー様の希望や不安を主治医の先生にお話して,検査を進めるしかないかもしれません。

日時2020-04-23 17:53:27

 
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