イヌ・ネコの健康医療相談

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(質問主)


犬アイコン 犬 14歳 メス イングリッシュ・コッカ-・スパニエル

体重:8.5kg

飼育歴:13年11ヶ月

居住地:愛知県春日井市

飼育環境:室内

一昨日まで食欲もあり普通だったのに昨日の朝から急にご飯を一切食べなくなり、嘔吐もしてました。お菓子はあげると食べます。前まではお菓子を見せるだけで喜んでたのに今は元気がありません。病院へ行くと体温39.6度、WBC21100、ALT1000以上、AST266、ALP1333、GGT27、TBil2.1、TG24、Tcho417、CRP7.0、K3.7の異常値が見られ、レントゲンではガスがたまっていると言われました。
点滴をうち、注射も6本入れました。水分、ブドウ糖、強い吐き気どめなど
1日経ちましたが食欲も戻らず、元気がありません。吐き気どめを投与してからは嘔吐はありません。
あくびをするときに口を開けずらそうで、水を飲む場所に行くもののその場で止まって飲まない時もあったり、数秒後に飲み出す時もあります。左後ろ足を引きずって歩きづらそうです。
水は少し飲みますが餌は全く食べなくて心配です。
病院ではなにか食べたかと聞かれましたが変なものを食べた覚えはないので重病じゃないか心配です。どうなのでしょうか

日時2019-09-13 23:36:08

専門の獣医師からの回答

 急性の嘔吐と食欲廃絶心配ですね。
重病でないかをご心配されているようですが,結論から言うと臨床症状と示された血液検査所見だけみても極めて重症と判断されます。
人であればすぐに大学病院や専門病院を紹介され,入院による原因究明の検査と同時に治療が奨められるレベルかと思います。
示された検査所見は,発熱に加えてWBCとCRPの上昇が認められていることから,どこかに深刻な炎症が起こっていることが示唆されます。
また,肝酵素(ALT,AST,ALP,GGT)の異常に加えて高ビリルビン血症(TBil2.1)が認められており,肝臓の極めて深刻なトラブルが起こっていることが示唆されます。
コッカースパニエルでは,犬種特有の慢性肝炎が認められることが多く,もし肝炎からの肝硬変の進行による肝不全発症であれば,末期的症状が発現したことになります。
ただ,今回示された検査の中で,肝臓の機能をチェックする検査はTBilのみであり,肝不全の有無はより詳細な検査が必要です。
今回の症状と肝酵素や高ビリルビン血症の発現は,膵炎によっても認められることがあります。
膵炎の診断は,血液検査に加えてエコー検査が必要となります。
いずれにしても,通院治療で対応できる範疇を逸脱していると思われますので,早急に専門的な検査と治療が必要と思われます。
主治医の先生とよくご相談され,もしかかりつけ病院での対応が難しい場合にはより専門的な二次診療機関を紹介してもらってセカンドオピニオンをうけられることをお奨めします。

日時2019-09-19 18:45:21

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