イヌ・ネコの健康医療相談

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らいぞうファン(質問主)


犬アイコン 犬 5歳 オス ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア

体重:6.5kg

飼育歴:4年10ヶ月

居住地:福岡県福岡市早良区

飼育環境:屋外

 食べない、食べても吐き戻す、痩せてきた上に元気がない等々で病院へ。その結果、5歳オスのウエスティがアジソン病と診断されました。血液検査の結果、RBCは9.15、HGBは21.6、HCTは60.9でHigh、SODIUMは139、NA/K、RATIOは25.6、CHLORIDEは101でLow、ACTH RESPONSE TESTの結果が月曜日に判明します。どういった症状で今後の治療についてアドバイスをお願い致します。実はアメリカに住んでいます。将来は日本へ帰るつもりです。モチロン、犬も連れて帰るつもりです。日本語でのアドバイスがほしくて、ご相談します。

日時2016-10-01 13:29:13

専門の獣医師からの回答

 アジソン病すなわち、副腎皮質機能低下症は、副腎皮質から分泌されるコルチゾールやアルドステロンなどの副腎皮質ホルモンが少ないことによって生じる病気です。この副腎皮質ホルモンの分泌が少なくなると、元気がなくなったり、倒れたり、嘔吐、下痢など様々な症状を引き起こします。大型犬に多いのですが、ウェスティも好発犬種です。ストレスの後で急に倒れたりする状態をアジソンクリーゼとか副腎クリーゼとかいいますが(crisis英語でいうとクライシスですが、なぜか日本語はクリーゼです)、ショック状態に陥ることがあり、時に致死的です。この病気の原因は、副腎の障害(免疫疾患や腫瘍など)、下垂体などの腫瘍によるACTH(ACTH:副腎皮質刺激ホルモン・・副腎に副腎皮質ホルモンを出させる下垂体からでるホルモン)の分泌低下、医原性(ずっとステロイドを飲んでいて急に投薬を中止するなど)、感染、遺伝性などです。
 そして残念ながら、アジソン病は、基本的に治る病気ではありません。不足している副腎皮質ホルモンをずっと飲み続けなければなりません。まずは、確定診断をもらい、副腎皮質ホルモンを飲ませていき、その後、血液検査やホルモン検査をして治療がうまくいっているかどうかをモニターしていきます。副腎や脳の画像診断もできればされたほうがいいでしょう。特にACTH濃度が低下している場合には下垂体性なので、脳のMRI検査をして腫瘍を鑑別しなければなりません。ステロイドホルモンを飲ませて安定すれば、嘘のように調子がよくなります。薬を一生飲ませていかないといけませんが、時折薬をやめる飼い主さんがいます。あまりにも調子がいいので。ただし、また病気が再発し、ひどければショック死を引き起こします。もちろん後悔されます。確定診断がついたら、毎日の投薬は欠かしてはいけません!
 それと、屋外飼育されていますが、環境の影響を受けやすいため、できれば室内で飼育し、ストレスをかけないということも重要です。ストレスがかかると副腎皮質ホルモンが分泌してそのストレスに対応しますが、アジソンはその副腎皮質ホルモンの分泌が少ない病気ですので、前述したようにストレスがかかるとホルモンが足りなくなり、ショック状態に陥り最悪死亡します。
 繰り返しますが、アジソン病は致死的な病気。そして治らない。一生薬をあたえる必要がある。ストレスをかけない環境で飼養する必要がある。ということです。

日時2016-10-08 01:48:21

らいぞうファン(質問主)


ご回答ありがとうございます。ZYCORTAL INJECTIONをしましたら、うそのように元気になりました。しかし、今後は死ぬまで毎月一回、この注射をすることになりました。原因も先天性だと言われました。万が一の場合用にPrednisone 5mgを処方されました。モチロン、室内で飼っていますが、実はメスも一緒に飼っていて(同じく5歳になります)、こちらの子は2歳の時にホワイトドッグ・シェイカー・シンドロームと診断されました。今のところ、再発はなく、元気ですが・・・いずれにしても、家族の一員ですから、二匹とは仲良く暮らしていくつもりです。日本語で説明いただき、本当にありがとうございました。

日時2016-10-08 07:53:19

 
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