相談・獣医師回答・コメント
ロッティ(質問主)
犬 1歳 オス 柴
体重:12kg
飼育歴:0年7ヶ月
居住地:
飼育環境:
柴犬(オス)。北九州市。室内飼育。
ペットショップから連れて帰ってすぐに咳をしていることに気づき、病院へ。
それから3か月くらいケンネルコフの治療。気管支拡張剤や抗生剤や痰を切る薬やステロイドなど。
何とか落ち着き(しかし、完全に咳がなくなったわけではない)、去勢手術なども受けました。
ところが6月くらいからまた咳がひどくなってきたので、また病院へ。気管支拡張剤や痰を切る薬をもらってきました。が、なおならないので再び病院へ。薬を変えてもらいました。ステロイド・抗生剤・アレルギーの薬。1週間くらい飲んでいますが、治りません。どうも痰がからんで咳をしているようです。また、よく逆くしゃみをします。逆くしゃみに続いて咳が出たりもします。食欲はあります。
走ったりすると咳が出るのかと思いましたが、安静にしているときもしたりします。
医師は、「肺の音は悪くない」といつも言っています。
なぜ咳が収まらないのか、心配です。
2016-07-10 08:47:43
専門の獣医師からの回答
専門の獣医師からの回答
風邪のような症状を引き起こす「ケンネルコフ」の原因は、パラインフルエンザウイルスの感染により発症します。
主な症状として咳、鼻汁、扁桃炎が見られ、肺炎など重症化することがあります。
また同様な症状がみられる犬アデノウイルス2型による混合感染も見られます。
混合感染の場合は、より症状が重く長期化するため本症例は、混合感染の疑いがあります。
呼吸器疾患による咳は、気管、気管支内の異物あるいは痰などの分泌物を排泄するための反射運動です。
咳が治療に反応せず改善しないのは二つの事が考えられます。
一つは気管、気管支内の分泌物(痰)が多いこと、もう一つは痰の排泄機能が低下していることが考えられます。
気管や気管支内の上皮細胞には線毛があり線毛運動により異物や分泌物は気道上部に運ばれ痰として排泄されるのですが、病気が長期間であるため線毛が消失し、痰の排泄機能が低下していることが考えられます。
今回の逆くしゃみは鼻腔内粘膜の腫脹によるもので、いずれも「ケンネルコフ」関連の症状だと考えられます。
注射や内服に反応しにくい難治性の咳の治療はネブライザー療法が最も有効です。
ネブライザーによって霧状にした薬剤(抗生剤・ステロイド・気道粘液溶解剤)を吸引させて直接気道粘膜に作用させ改善させる方法です。
また治癒に伴い損傷した線毛は再生され元の状態に回復します。現在受診されている動物病院にご相談してください。
2016-07-20 18:20:14
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