相談・獣医師回答・コメント
ちゅら(質問主)
犬 18歳 オス ミニチュアダックスフンド
体重:4.0kg
飼育歴:17年4ヶ月
居住地:東京都葛飾区
飼育環境:室内
5日ほど前から歯周病によるくしゃみと鼻から膿が止まりません。現在腎不全で2日に1度皮下点滴をかかりつけ医でして貰っています。
その際に鼻から膿が出ていることを伝えると1度抗生物質の注射はして頂き次の日は鼻水が膿の色から透明になりましたが、その次の日にはまた膿の色になりました。
次の日の点滴時にそれを伝えたところ、「抗生物質は炎症は抑える効果はあるが、鼻水は止まらない」といわれ、抗生物質は打たれませんでした。また飲む抗生物質も出されていません。
高齢と腎不全という事もあり、麻酔が出来なく根本治療が出来ないのは分かっているのですが、抗生物質を飲んだり注射する意味もないのでしょうか?
老犬、腎不全だと抗生物質を飲むのもデメリットが多いんでしょうか…?
鼻が苦しそうでこのままにするしかないのかと悩んでおります
あと何故か犬の年齢が18歳になってますが、ただ今17歳です
2022-02-11 17:17:56
専門の獣医師からの回答
高齢で腎機能の重度の低下があり、歯周病に起因した口腔鼻腔瘻が最も疑われる疾患と思われます。歯周病により、上顎の歯の周りの骨が溶けて、鼻の穴と口の中が貫通して、口の中の細菌が鼻に入り込んだ状態で、くしゃみや鼻汁、あるいは、鼻出血(鼻血)がみられます。
この場合、麻酔がかけられれば、この歯周病の治療とともに貫通した部位を塞ぐ手術を行えば治ります。軽度から中程度の腎臓の数値であれば、慢性腎臓病の治療を開始して、数値が下がれば、麻酔して手術をすることも可能です。
しかし、どうしても麻酔がかけられない状態ですと、抗生物質などの炎症を抑えるお薬でコントロールしていくことが一般的です。その際、鼻汁などの細菌検査して、どの抗生物質であれば効果があるのかを調べてから投与すると効き目があることが多いです。ただし、残念ながら手術したものと比較して劇的な効果は望めません。
口腔鼻腔瘻は確かに不快感が伴いますが、腎臓の治療を適切にしていくことで、ある程度、快適に過ごせることも多いために腎臓治療とともに口腔鼻腔瘻のコントロールを続けていただくとよろしいです。
2022-02-20 09:26:35
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