イヌ・ネコの健康医療相談

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hina(質問主)


犬アイコン 犬 5歳 オス ジャック・ラッセル・テリア

体重:10kg

飼育歴:0年7ヶ月

居住地:兵庫県西宮市

飼育環境:室内

はじめまして。毎日酷く悩まされていて辛いです。どうか助けてください。

保護犬としてうちにきて半年以上が経っているのですが、もともとうちに来た時から他のわんちゃんと比べて頻尿気味でした。(膀胱炎の症状)
その後11月ごろに血尿が見られたので医者に行くと膀胱炎と診断され、エコー検査も行いました。
すると結石が多く見られたのと膀胱の背中の方に約3ミリの腫瘤が発見されました。まだ4歳ということもあり、腫瘤に関しては3ミリという小ささでしたので経過観察でとりあえず結石を食事療法で治すということになり、結果食事によって結石は改善、膀胱も綺麗になりました。
またその際に念のためにV-BTAの検査も行い、陰性でした。
ところがここ最近また毎日薄い血尿がちょっと出だしたので再び病院に行ってエコー検査したところ、その腫瘤のようなものは消えていませんでした。
大きさや形は変わっていません。侵食もしてませんでした。
ところが、、V-BTAをしたところ、陽性でした。医師にはV-BTAは偽陽性の可能性もあるため、悪性と決まった訳ではないとおっしゃってくれましたが、どう考えても血尿の原因はその腫瘤からだと思います。レントゲンも取りましたがどこも異常なしでした。
仮に良性の腫瘍だったとしても血尿は出ますか?
4歳で移行上皮癌になる可能性はあるのでしょうか。
さまざまなサイトやブログなど調べられることは全て調べたつもりなのですが、シェビーと同じ事例がなく、お先真っ暗状態です。
移行上皮癌は癌の中でもなかなか手強い癌であり、先も長くないと聞きますが、食欲も旺盛で周りのどのわんちゃんよりも走り回ってパワフルな姿を見るとどうも信じられません。
悪性で今そこの部分を部分摘出したところでこれから長く生きていけるのでしょうか。辛いです。

日時2022-01-30 21:21:17

専門の獣医師からの回答

V-BTAは尿路系悪性腫瘍のスクリーニング検査として用いられますが、尿に混入した血球の量によっては擬陽性となることがあるため、陽性であった場合でもそれだけで診断を確定できるものではありません。膀胱に腫瘤が認められた場合、それが腫瘍性病変か非腫瘍性病変かを鑑別するには、超音波検査、尿検査、細胞診(組織診)が必要です。細胞診は、超音波ガイド下でカテーテルを腫瘤のある部位まで挿入し、何度か吸引を繰り返して細胞を回収する方法が一般的です。十分な細胞が採取できれば、BRAF遺伝子変異解析検査を実施することも可能です。これらの検査の結果、移行上皮癌と診断された(あるいは疑いが強い)場合、治療の第一選択は外科手術になります。膀胱内腫瘤の摘出手術は、全身麻酔が可能と判断され、転移がなく、腫瘍が完全切除可能な部位にある場合(腫瘍の位置が膀胱三角部でない場合)が適応となります。完全切除できた場合で、脈管浸潤もなかった場合は、根治が期待できる可能性があります。手術適応外と判断された場合は、内科治療(抗癌剤や消炎鎮痛剤の投与、あるいは緩和治療)の適応となりますが、根治は難しいと思われます。
現時点で、腫瘤の大きさが3mmでしたら、細胞診を行っても十分な細胞が採取できず、診断には至らない可能性もあると思われます。その場合は、超音波検査で腫瘤の大きさを定期的にモニターし、大きくなる傾向がみられた時点で再度細胞診を実施されれば良いと思われます。担当の獣医師と良くご相談ください。

日時2022-02-06 01:31:37

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