相談・獣医師回答・コメント
ちひろ(質問主)
猫 24歳 メス 雑種
体重:2kg
飼育歴:24年6ヶ月
居住地:徳島県三好市
飼育環境:室内
【経緯】
元々は同居していた祖母が飼っていた猫で、その祖母が今年の初めに亡くなったため、家族で面倒を見ています。
かなりの老猫ということもあり、特にこの半年ほどで食欲不振、便秘、口臭、後ろ足を引きずるなどの症状が顕著になってきました。
一ヶ月前に上記症状で動物病院を受診しましたが、機械を使った検査が必要な診察は体力的に難しいだろうということで、ひとまずロイヤルカナンという便秘に効果のあるフードをすすめてもらいました。
そのあたりからドライフードをほとんど食べなくなり、現在までドライフードをペースト状にすり潰したものにチュールを混ぜて与えています。
現在家族の過ごしているリビングでほとんど一日横たわって過ごしていますが、祖母と一緒に暮らしていた部屋にトイレがあるため、トイレの度に起き上がって移動しなければなりません。
また、トイレも失敗することが多くなってきています。
【症状】
数日前から「くしゃみ」「食欲減退」の症状がひどいです。くしゃみについては、鼻水や飛沫を飛ばし、血が混じる時もあります。鼻水の状態は両鼻からだらりと垂れるぐらい出ており、黄色み・茶色みがかったもの、たまに血も混じったものが出ています。
食事については食べたそうな気配を見せたときに上記のペースト状のドライフード+チュールをあげています。前述の通り、元々たくさん食べる方ではありませんでしたが、ここ数日は元気なときに比べて半分ほどしか食べていません。
後ろ足ももうほぼ力が入らないようで、前脚のみの力でどうにか歩いているような状態です。
【相談したいこと①】
近くの病院まで40分ほどかかるので連れていくだけでも大きな負担がかかること、以前連れていった際に検査や手術に耐えられる体力がないかもしれないと言われたことなどを踏まえ、このまま家で様子をみた方がいいのかと考えています。
なお、家族としては検査や手術は行わないつもりでいます。こういった場合に症状を和らげるような飲み薬などはあるのでしょうか?
【相談したいこと②】
食欲が無い時でもチュールだと食べるので、そんな時はチュールだけでもあげた方がいいでしょうか?
【相談したいこと③】
現在は、鼻水は拭かれるのを極端に嫌がりますが、その都度拭いてあげる、クーラーで温度調節してあげるなどのことをしてあげています。
そのほかに家でしてあげた方がいいケアはありますか?
2021-07-04 22:35:22
専門の獣医師からの回答
24歳と高齢であり、体重も2kgですので相当に体力が低下していることが推察されます。
それでもまだ少ないとはいえ食欲があるとのことですので、何とか手助けしてあげたいですね。
相談①: 体の負担にならない範囲の検査は受ける意味があると思われます。例えば、血液検査は近年ごく少量の採血量で多くの情報が得られます。また、ご愛猫に必要か否かは別として、レントゲン検査やエコー検査はじっとしていれば簡単に実施出来ます。
相談②: 全く食べないよりもチュールだけでも食べてくれるほうが良いでしょう。他に、動物病院には液体状やペースト状にして給餌できる様々な栄養剤や缶詰タイプのフードがありますので、ぜひ相談されると良いでしょう。また、給餌に利用できるスポイトやプラスチック注射器も出してもらうことが可能と思います。
相談③: 自宅で出来ることですが、食欲が低下した老猫には点滴に匹敵することとして皮下補液(皮下点滴)がございます。動物病院によっては皮下補液の方法を指導してくれたうえで、必要なものを処方する施設がありますので、一度相談してみられることをお勧め致します。そういったことをするにあたって、一度診察と血液検査を受けられると病院側も対策を検討し易いと思います。
折角長生きしてくれていますので、無理のないように看てあげたいですね。
どうぞお大事に。
2021-07-07 23:37:02
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