イヌ・ネコの健康医療相談

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そらみ(質問主)


犬アイコン 犬 12歳 オス ウェルシュ・コ-ギ―・ペンブローク

体重:16kg

飼育歴:12年0ヶ月

居住地:埼玉県さいたま市桜区

飼育環境:室内

先日 咳をしていたので病院を受診した所、CTで肝臓の腫瘍がみつかりました。肺に異常もなく咳の原因はたばこの煙なんかの刺激であろうと気管支拡張剤をいただきました。その時に みつかった肝臓の腫瘍ですが大きさは3㎝、まだ症状はでてないようで元気も食欲もあります。先生のお話では腫瘍の場所が胆嚢の隣でたくさんの血管の通ってる少し奥まった所にあるということで難しい大手術になると言われました。成功する確率は少ないでしょうか?手術するべきか迷っています。

日時2021-03-15 02:14:03

専門の獣医師からの回答

肝臓に3cmの腫瘍とのことですが,老犬では結節性過形成という腫瘍とは異なる腫瘤がしばしば認められます。CT検査のみで,腫瘍の種類や悪性度を確定するのは困難であり,確定診断には肝生検や摘出後の病理組織検査が必要です。肝臓腫瘤が3cmと小さい上,周囲に脈管や胆嚢が位置するとなると経皮的肝生検は熟練した獣医師でないと難しいかもしれません。
肝臓腫瘍であった場合には摘出術が第1選択となりますが,部位によって難易度が異なります。
16kgの犬で3cm程度の腫瘍であれば,肝臓外科に精通した外科専門医であれば,それほど難しくはないかと思います。
専門的な獣医師の場合,手術成績は肝細胞癌の場合で,周術期死亡率が1割前後です。
深刻な合併症を認めるケースで死亡率が高くなる傾向があります。
肝臓の腫瘍で最も多い肝細胞癌の場合,進行が遅いですが,手術を行わなから,最終的にガンで死亡するケースが多いです。
手術成績は施設や執刀医によって大きく異なるため正直なところ一概にお答えするのは難しいことをご理解ください。

日時2021-03-17 22:30:35

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