イヌ・ネコの健康医療相談

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黒柴元気丸(質問主)


犬アイコン 犬 4歳 メス 柴

体重:7.5kg

飼育歴:3年4ヶ月

居住地:兵庫県加古郡稲美町

飼育環境:室内

宜しくお願いします

パピーの頃からお腹の弱さはありました
散歩中も最初の便、その次、その次に排便するに従って軟らかくなる傾向でした
三年前頃に急性腸炎を患い
注射と投薬で回復しました。
その後、軟便気味ではありますが安定
昨年の年明けから水下痢が頻発
獣医さんの診察からステロイド服用
8mgから始まり現在は5mgまで減量中です
フードは色々試しましたが
最終的にアミノペプチドに変更し、暫くは
症状は安定しましたが
過去一年の間に三度の下痢が再発
その度に投与量はリセットしてます
現在は軟便~下痢※希に普通便を繰りえす
毎日です。
今年年明けから、①『脱力感(散歩中、歩かなくなる)、食欲不振(食べない)、下痢、下半身の震え』が認められました
獣医さんで皮下点滴、ステロイド注射すると
劇的に回復しますが、3日程度で
①の状態に逆戻ります。
近日に内視鏡検査する予定です
ご質問したい内容は
1.現状を理解すると内服薬のステロイドの錠剤は吸収されていないのは、内臓疾患の影響なのでしょうか?
2.ステロイドの内服薬が効いたいないとなれば
①の脱力感、震えなどの諸症状はステロイド
離脱症状なのでしょうか?
3.食欲を阻害する内蔵疾患がステロイド注射に
て緩和され、短期間でも食欲増進になっていると理解して良いのでしょうか?
4.この先、3日毎のステロイド注射を続ける事は
現実的に厳しく、薬で覚醒している姿は辛く…他に手立てはありませんでしょうか?

以上の所見です
宜しくお願い致します

日時2021-02-28 09:44:11

専門の獣医師からの回答

幼少期からの消化器疾患とのこと大変ですね。
臨床症状やこれまでの治療経過を考えると,慢性腸炎やリンパ球形質細胞性腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)やリンパ管拡張症あるいはリンパ腫などの鑑別が必要と思われます。

難治性の消化器疾患では,血液検査に加えて超音波検査や内視鏡検査結果により正確な病態を把握して治療を行うことが理想的です。必要によってはリンパ腫の診断の補助となるリンパ球クロナリティー検査等が必要になるかと思います。診断が確定できれば,おのずと治療方針は決まってくるかと思います。
ただし,ステロイドの投与がすでに先行されている場合には,精密検査の結果に少なからず影響するため,病態や重症度の判断は容易でないかもしれません。

予後については病態や治療の反応により異なります。
ふるえや脱力感などの症状は,頂いた情報のみではわかりかねます。
ステロイドの注射は効果があるが,内服薬では十分な効果が出ない場合は,吸収不良の症例で起こり得ます。
より専門的な二次診療施設でのセカンドオピニオンも検討すべき状態かと思います。

日時2021-03-05 06:53:47

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