相談・獣医師回答・コメント
よち(質問主)
犬 9歳 メス 雑種
体重:4kg
飼育歴:8年8ヶ月
居住地:東京都八王子市
飼育環境:室内
最近、両側の腎臓に結石(おそらくシュウ酸カルシウム)と、血液検査で、肝臓数値が高いと指摘されました。ALT127、ALP327です。その他の内臓数値は正常で、元気、食欲、排泄は問題ありません。
腎臓結石についてはウロアクトを一日一錠与え、水を沢山飲ませ、沢山尿をさせれば療法食にしなくてもいいと言われました。肝臓についてはこれから上がってくるようなら薬をと言われ、今は薬は与えてません。
しかし、少しでも肝臓に負担がかからない物をと思い、無添加フードに切り替え、プラセンタクレアのサプリを一日半錠与えています。
そこで質問です。
1、肝臓数値が悪い時は高タンパクフードはよくないとあったり、重度な肝臓病でない限り低タンパクすぎるのは逆効果とあったり、どちらが良いのか分かりません。今与えてるフードはタンパク質22%以上、脂質7.5%以上、100gあたり363kcalです。このくらいのタンパク質量で問題ないでしょうか?
2、腎臓結石は本当に水を沢山飲ませ尿を出せば療法食にしなくて良いのでしょうか?シュウ酸カルシウムは食事で溶けないのは理解しております。
3、水を一日120mlは飲ませるようにし、あとは自分でちょこちょこ飲む状態で何回か薄黄色の尿が出ているので今の水分量で大丈夫でしょうか?(濃いのも出ます)
長くなってしまいましたがよろしくお願い致します。
2021-02-21 01:51:44
専門の獣医師からの回答
腎臓結石に加えて肝酵素異常とご心配なことと思います。
以下がご質問の回答となります。
1.お示し頂いた肝臓数値は血液中の肝酵素活性を調べる検査であり,ALTやALPの上昇と肝臓の機能とは全く関係がありません。また肝酵素上昇の原因は肝臓疾患とは無関係のことの方が多いです。
蛋白制限は肝機能低下や高アンモニア血症および腎不全などで認められる高窒素血症の際に必要となります。
2.シュウ酸カルシウム結石であれば溶解療法はありませんので,予防やさらなる進行を防ぐことが重要です。尿結石の発生を防ぐには水をたくさん飲ませて,尿量を増加させるとともに尿を希釈し結石成分の沈着を防ぐのが目的です。水をたくさん飲ませると同様に,結石成分(今回はシュウ酸)が多く含まれた食事を避けることも基本です。
動物病院で取り扱っている療法食はシュウ酸カルシウム結石の予防効果も考えて設計されていますので,一般食よりもよいかと思います。
3.飲水量に関しては,ドライフードが与えられいる場合には4kgの体重で120ml/日では少ないと思います。食事がウエット食であれば,その水分含有量も考慮します。
飲水量が少なければ尿結石が出来やすくなりますが,強制的に飲ませるのはストレスが加わりお薦めできません。無理なく飲水量を増やす工夫が必要です。
最後に,肝酵素異常の原因も調べる必要があり,内分泌性疾患など基礎疾患が存在しないか人間ドック的な検査を行ってもらったらいかがでしょうか。
また,特別な理由がないのであれば,少なくとも療法食に切り換えるのがよいのではないでしょうか。
2021-02-24 06:54:13
よち(質問主)
お返事ありがとうございます。
肝臓の詳しい検査と、療法食への切り替えを検討してみたいと思います。
もう1つだけお聞きしたいのですが、今水分補給をする為に、ヨーグルトを水で薄めた物や、野菜を茹でた汁を与えています。(シュウ酸を排除する為何回かゆで汁を捨ててます)
この他に手作り食の方のレシピを参考にして、ササミを茹でた汁や、シジミ汁などのような物も与えて平気でしょうか?フードにお湯などを入れると食べなくなるので、フードとは別で与えるようにしたいです。
2021-02-24 21:45:32
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