イヌ・ネコの健康医療相談

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さっちゃん(質問主)


犬アイコン 犬 15歳 オス チワワ

体重:2.5kg

飼育歴:11年10ヶ月

居住地:北海道江別市

飼育環境:室内

文章は乱雑に書いてます。
読み取っていただけると幸いです。

チワワ♂、未虚勢、14歳
食欲あり、うんち問題なし、元気もりもりです。

2020年12月にお尻?大腿?の人間で言う大殿筋あたりにしこりが見つかり、年末に動物病院に受診しました。
簡易的な細胞診、肛門から指を入れる触診、エコーを行いました。先生は細胞診から「私のこれまでの経験で言うと悪性腫瘍だと思います。もっと大きい検査機関に依頼したいのですがいいですか?」と言われ、検体を送り、年始になり結果が帰ってきて、『間葉系悪性腫瘍の疑い』という結果になりました。
それから、レントゲンともっと詳しい全身エコーをしたいと言われ、その通りしました。
すると骨盤腔内にもう一つ同じくらいのしこりがみつかりました。
前立腺ではないことは明らかでした。先生は「どこの部位か正確にはわからないが、おそらくリンパ節でリンパ節炎の可能性もある、ただ転移している可能性もある」と言っていました。
私は放射線技師で人間の読影もしているので、エコーに関して素人ではないのですが、できものの像はマダラ模様で実質ぽい信号もあり黒すぎず灰色の信号で、ほぼ表在近くの腫瘍と同様だと思いました。人間と犬は違うかもしれませんが、私的にはほぼ間違いなく転移だとおもっています。
レントゲンは、特に異常ありませんでした。
骨盤腔内の腫瘍は、人間でいう仙骨の真ん中ら辺にありました。
先生は、「表在に近い腫瘍と新しく見つかったできものが、一度の手術でいっぺんに取ることのできない位置にある」と言っていて、「血液検査の結果的にまだ外科的治療はできる体力はあるから、よく考えて前向きに治療を検討した方がいい」と言っていました。
先生が提示する選択肢としては、
①手前を1つ取り除き奥の腫瘍を生検し、結果次第で今後を決める。
②麻酔をかけて手前の腫瘍を生検し、結果次第で放射線治療・抗癌剤投与を検討する。
を提示されました。

私はそれに加えて、
③何も治療を施さない。
と言う選択肢を考えています。

動物医療に無知の私はひたすら、症例や、文献を読みました。正確ではありませんが、間葉系悪性腫瘍の外科的治療をした犬の、その後2年生存率は5%もありませんでした。
もっと言うとみんな1年くらいで亡くなっていました。
もちろん死因は、悪性腫瘍だけでなく突然死や心不全など様々です。
基本的にやはり高齢で見つかるため、寿命を迎えるワンちゃんが多いのだと思います。

これは完全に、個人的な話ですが、ワンちゃんを飼っていた周りの人の話を聞くと、5人中5人が、治療をして後悔をした。と言っています。「手術をするまでは元気だったけどしてから急に体力がなくなって、元気がなくなった」
「手術をしてから帰ってきてすぐに死んでしまった。」
と言う話ばかり聞きます…
治療をしない選択をした2名の方は、双方、「悪性腫瘍が見つかり治療をしなかったが2年は生きた」とおっしゃっていました。でもそのうちの1名は、顔まで転移して最後苦しそうで辛かった。とも言っていました。

どんな選択をしてもきっと後悔するんだろうなと思っています。
現在が問題なくめちゃ元気なのもあってすごく悩んでいます。
とても大切な家族です。弟なんです。

長くなりましたが、私の質問したいことは
・選択肢3つのうちどれを選択するのが本人のためになるのか。
・血液検査の結果がよくても、手術はやはり大きな負担になるのか。(術後寝たきり、食欲の極端な低下など)
・手術をした場合の寿命、しなかった場合の寿命。(これは一概に言えないことはわかっていますし、ここに書いてる文章のみではわからないと思いますが、目安でいいので予想を言っていただけると助かります。)

です。
箇条書きでごめんなさい。
本当に毎日悩んでいて、どうしたら本人の為になるのか分からなくて…

最後に画像を添付します。
細胞診と血液検査の結果です。

あくまで参考にするだけなので、個人的見解で結構です。

日時2021-01-13 22:47:20

専門の獣医師からの回答

 大腿部腫瘤の細胞診の結果が「間葉系悪性腫瘍の疑い」ということでしたら、悪性の可能性が高いとは思われますが、診断が確定しているわけではありません。腫瘍は大きく分類して上皮系と間葉系に大別されますが、間葉系に属するどの細胞(線維、筋肉、骨などを構成する細胞)に由来する腫瘍かを確定するには、病理組織学的検査が必要となります(病理組織学的検査を実施しても、細胞の分化が乏しい場合は未分化という表現が使われ、由来を特定できない場合もあります。また、場所的には上皮系の肛門嚢アポクリン腺癌も鑑別リストに含まれると思われます)。骨盤腔内の腫瘤につきましては、エコー検査のみで転移かどうかを判断することはできませんので、細胞診が必要になると思われます。診断目的の検査(大腿部腫瘤のコア生検、骨盤内腫瘤のエコーガイド下での針生検)のみを実施する場合、麻酔リスクの評価で問題がなければ、大きな負担にはならないと思われます。
ご投稿頂いた文章を読ませて頂いた限りでは、まだ腫瘍の診断名が確定していないため、獣医師側からも具体的な治療の提示が出来ない状況のように思われます。大腿部腫瘤の病理組織学的検査、骨盤腔内腫瘤の細胞診を実施し、診断を確定することができれば、エビデンスに基づいた治療(外科、内科、放射線などの治療による効果とリスクなどについて、具体的な提示ができると思われます。転移が確認された場合、根治は難しいかもしれません)を行うことが出来ると思われますが、14歳という犬の年齢を考慮して積極的な検査は行わず、緩和治療(診断が確定していないため、対症療法が主体になります)を希望されるようでしたら、その旨をしっかりと獣医師に伝えられた方が良いと思われます。ご高齢犬で緩和治療を選択された場合の予後につきましては、腫瘍の悪性度(全身転移の可能性もありますが、排便困難に陥る可能性が高いように思われます)や腫瘍以外の疾患を有しているかによって変わってくると思われます。限られた時間をどのように過ごされるかについては、覚悟をもってご判断されるしかないように思います。3つのご質問に対して、適切な回答ができず、申し訳ありません。

日時2021-01-17 17:54:57

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