相談・獣医師回答・コメント
くりさん(質問主)
犬 15歳 オス ウェルシュ・コ-ギ―・カーディガン
体重:13.5kg
飼育歴:14年11ヶ月
居住地:茨城県鹿嶋市
飼育環境:室内
とても食いしん坊だったのに突然食欲が無くなり、病院へ連れて行って血液検査をしたところ、肝臓の数値が異常に高く、内臓のどこかに炎症もあるようなので肝臓の薬と抗生物質をもらい飲ませていました。数日して少し食欲も戻り散歩もできるようになりましたが、それから一カ月ほどして再び全くご飯を食べなくなり水だけやっと飲むような状態になってしまいました。そうなってからは薬は飲ませていません。再び病院へ連れて行きエコーで診てもらったところ大きな腫瘍があり小さな腫瘍もいくつかあるようでそれが腸を圧迫しているとのこと。専門医を紹介しても良いが高齢なのでもうそのままで最期を看取ってあげてくださいと言われました。余命は一週間ほどではないかとのこと。その後家に連れて帰り、水のみの生活が4日ほど続き、もうそろそろお迎えが来るのかなと覚悟していたら突然食べ物を少しですが食べるようになりました。奇跡のようでした。このまま食べるようなら少しずつ一日に数回に分けて食べさせてあげようと思います。
余命まで言われたのにこのように食欲が戻ってくることはあるのでしょうか?もともと高齢な割にはすごく元気な犬でした。15歳近くの高齢犬なので体力が万が一戻っても手術等はしない方が良いのでしょうか?
2020-09-15 17:53:17
専門の獣医師からの回答
肝臓に腫瘍があり、状態が急変してから持ち直した場合に、どのようなことが推察されるかということで、お話しさせて頂きます(腫瘍の具体的な発生部位が記載されていないため、文脈から肝臓腫瘍と推察しましたが、間違っていたら申し訳ありません)。肝臓腫瘍が破裂し、腹腔内出血を起こした場合に、状態は急変します(状態が悪くなった時の血液検査で貧血はありませんでしたか?)が、時間経過と共に出血が治まれば、一端状態が安定し、食欲が認められるようになることがあります。ただ、腫瘍が無くなったわけではありませんので、再出血のリスクは残ります。食欲があるようでしたら、少量頻回給餌をしてください。水分の補給と安静も大切です。肝臓腫瘍の治療は、外科手術が基本ですが、手術の可否は年齢だけで判断するものではありません。麻酔のリスクや外科の適応(腫瘍が限局している場合は手術の適応となりますが、広範囲に認められる場合や既に転移が認められる場合は、手術不適応となります)かどうかを慎重に検討して判断する必要があります。担当の獣医師は、年齢だけでなく、超音波検査や血液検査の結果から手術不適応と判断されているのかもしれませんので、一度ご確認されることをお勧め致します。
2020-09-20 11:13:28
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