相談・獣医師回答・コメント
なっちゃん(質問主)
猫 2歳 オス その他
体重:2.3kg
飼育歴:1年7ヶ月
居住地:広島県安芸郡熊野町
飼育環境:室内
8月で2歳になるミヌエットの男の子です。
ペットショップで購入して、半年後には尿酸アンモニウムでおしっこが出なくなり、去勢手術の時には麻酔からなかなか醒めなくて、結局、主治医を変えて今までの症状から門脈シャントでは?となり、検査をした結果
肝臓に行く血管が出来てないため、肝臓が育ってないとの事です。
入退院の繰り返しをしながら、治療食と飲み薬で育ってます。
現在
ロイヤルカナンの肝臓サポート
HILLSのk/dの缶詰腎臓ケア
をその時の食べ具合で与えてます。
いっときは肝臓サポートだけで満足してたのですが、カリカリの進みが悪くなり、腎臓ケアの缶詰を与えたりしてます。
病院の先生は腎臓ケアでも大丈夫だと言われました。
ご飯を食べて数時間すると、よだれが出てきてぐったりします。
肝臓サポートだけの時はよだれが少なかった気がしました。
その為、肝臓病の為のウェットフードがあればと思い相談しました。
カリカリは食べるのが下手ですごく時間がかかってました。
ここ数週間、ご飯の食べる量が減ってきてます。
よろしくお願い致します。
2020-07-14 20:55:44
専門の獣医師からの回答
食事についての質問かと思いますが,猫の高アンモニア血症や肝性脳症に対応した処方食は需要が少なく,以前あった缶詰タイプなども最近ではなくなってしまいました。
肉や魚など芳香族アミノ酸を含む食事を避けることが基本となりますが,猫はもともと肉食なのでベジタリアン的な食事は好んでくれません。
食事に関して考える以前の問題として,現在の病態は門脈体循環シャントによる高アンモニア血症,それに併発する尿結石(尿酸アンモニウム結石),さらに食後の肝性脳症(ふらつきや流涎・よだれ)と思われます。もし,先天性門脈体循環シャントの診断が正しければ,食事や飲み薬による治療は生活の質(QOL)の向上と延命的治療にすぎません。内科的支持療法で良好なコントロールができていないと思われる今回のような症例では,病態は徐々に悪化する一方です。
先天性門脈体循環シャントは,外科手術が必要な疾患であり,シャント血管を閉鎖して肝内門脈血流を改善させることが唯一の根本的治療となります。この先,病態が進行して肝不全が末期的となったり,肝臓の再生能力が期待できないほどに肝臓の線維化が進んでしまうと手術適応外となり,手術を行っても完治が望めない病態となってしまいます。
尿酸アンモニア結石を確認してからすでに1年程度とかなり時間経過があること,肝不全の程度や高アンモニア血症の程度が不明であることがら,現時点で手術適応かどうかも不明です。もし,最善の治療をご希望されるのであれば,1日でも早く,猫の門脈体循環シャントの手術経験のある二次診療施設を紹介して頂き,精密検査ならびに適切な治療を受けられることをお勧めします。
2020-07-16 06:40:32
なっちゃん(質問主)
回答ありがとうございます。
開腹手術をして、造影剤を入れて悪さをしてる血管を見つけてそのままシャント手術の予定でしたが、悪さをしてる血管がありませんでした。
肝臓に行く血管が育ってなくて肝臓の大きさはかなり小さくて、手術ができませんでした。
その為、治療食と薬で延命してる感じです。
走ったり、跳ねたり、戯れたりは無いですが、名前を呼ぶと返事をしたり、お腹が空くと鳴いたりしてます。
とても愛しいです。
手術をして、今より元気になるなら
手術をしたいくらいです。
まだ、2歳なのにと思ってしまいます。
丁寧な回答、アドバイスありがとうございました。
2020-07-16 20:34:55
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