イヌ・ネコの健康医療相談

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さきこ(質問主)


犬アイコン 犬 14歳 メス プードル(トイプードル)

体重:4.2kg

飼育歴:13年9ヶ月

居住地:大阪府大阪市城東区

飼育環境:室内

13歳の体重4.2キロのトイプードルが急性膵炎になり、入退院を繰り返したり毎日通院してます。GPTが1000H< ALPが3500< と数値が爆発的に高く黄疸がとれない状態です。一度大きな病院で検査をしてもらうと、その数値は全て膵炎から来ていて膵炎が治ってくると次第に他の数値も下がってくると言われました。昨日の血液検査ではリパーゼ128に落ち着いてきているのに、何故他の数値は下がってこないのでしょうか。全て膵炎からの影響と診断を受けたが他の肝臓の病気なのでしょうか。毎日シリンジで病院で出されたミルクを飲ませているのですが、3日ほど前から嘔吐が続いており十分な量を飲ませられておらず今小さくピーピーとないていてお腹が痛いのかどうしたいのかわからないです。

日時2020-07-09 15:45:10

専門の獣医師からの回答

急性膵炎と黄疸とのこと心配ですね。
まず,膵炎に起因してGPTやALPといった肝酵素値の上昇に加えて黄疸があるとのことですが,閉塞性黄疸と呼ばれる状態と思われます。黄疸の原因は,溶血性黄疸,肝性黄疸,肝後性黄疸の3つに大別されます。
今回の状態は肝後性黄疸と考えられ,肝外胆管閉塞に起因するため,閉塞性黄疸とも呼ばれます。
この閉塞性黄疸の原因となる肝外胆管閉塞(総胆管閉塞)は,本来肝臓で生成され総胆管を通じて腸管に排出されるべき胆汁が,総胆管の閉塞により胆汁排泄障害を起こし,重症例では胆汁と共に排泄される黄疸色素(ビリルビン)が体内に蓄積して高ビリルビン血症(いわゆる黄疸)となります。
肝外胆管閉塞の原因は,胆石や粘液が総胆管内に目詰まりする場合と今回のような膵炎や腸炎など総胆管に隣接する組織の炎症あるいは腫瘍などでの総胆管の圧迫による場合があります。

 本症例において膵炎の数値が良化したにもかかわらず,肝酵素や高ビリルビン血症(黄疸)が改善しないことはよくあることで,総胆管周囲の脂肪組織が膵炎の発症により硬くなって,総胆管の狭窄が元に戻らないか,細菌感染の合併などにより胆嚢炎や胆管炎あるいは肝炎などを合併して総胆管内に胆石や粘液が閉塞するなどが原因として考えられます。
 いずれにしても,対症療法で改善が得られない場合には,胆汁の流出路を確保する必要があります。
内科的には胆嚢内胆汁を経皮的に穿刺吸引することで黄疸は一時的に軽減しますが,その効果が一時的にしか得られない場合や胆嚢内胆汁の吸引そのものが困難な場合には,外科手術が必要となります。
考えられる術式としては大十二指腸乳頭切開拡張術(ステント留置を含む)や胆嚢切除と総胆管洗浄あるいは胆嚢十二指腸吻合術などですが,手術リスクは非常に高く,重度黄疸や炎症のある状態では救命できない場合もあります。
かなり深刻状態であることは間違いなく,外科治療のできる二次診療施設を紹介してもらうのがよいかと思います。

日時2020-07-11 13:24:22

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