イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ひろ(質問主)


猫アイコン 猫 21歳 メス 雑種

体重:2.8kg

飼育歴:21年5ヶ月

居住地:兵庫県芦屋市

飼育環境:室内

5年前から写真の腫瘍があり(この腫瘍は元々小さなイボだったのが、かさぶたや毛を巻き込みこの大きさで止まってます。1年前に綺麗にとれましたが、1年でまた元の大きさまで戻りました。3つの病院でみてもらいましたが、必要ないと判断されたのか悪性かどうかの検査はしてないです)

この腫瘍の回りに10センチ四方の範囲に、今年の5/13に小さなしこり10個程度をみつけ、病院にいきましたが、小さくて悪性か検査できないので様子見ましょうとのことでした。

それから1か月後の6/15に小さなしこりが大きくなっていたので、再び病院にいき今度は悪性かどうかの検査をしました。その結果悪性の可能性が高いとのことです。

他に転移してないかと、血液検査で大丈夫なら手術はできるみたいですが、年齢も考えて手術してもいいのか悩んでます。

担当医は悪性でも進行が遅いか、内部にいかなければ寿命を全うできるかも、ただそれは麻酔かけて切り取らないと検査はできないとのことです。

なのでこれからの流れとしては、エコーとレントゲンで転移してるかみて、転移がないならハイリスクながら手術は出来るみたいです。

今はその検査を25日に予約してる状態です。転移してれば手術の選択肢はないのですが、転移してなかった場合手術するのかの判断が難しいです。

今年の1月に歯石除去で全身麻酔をしてるのもあり、21さいと高年齢、手術のリスク、仮に成功しても10センチ四方の切り取りで、術後に痛みと共に生活となれば可哀想で、これらの事があり手術に踏み切るかどうか悩んでます。

今は腫瘍があっても食欲あるし、軽く走ったり、ジャンプもできたり変わらず元気です。

もし転移がなかったら、このようなケースは手術した方がいいのか、先生方の主観、経験談でも構いませんのでアドバイス頂きたいです。

担当医の方が20代とまだ若く少し信用できないのもあります。この病院は腫瘍専門家がいるらしいので通ってます。

※写真の手でつまんでる辺り~前足付近までしこりがあります。上の大ききい腫瘍が5年前からあります。つまんでるのが1ヶ月で一番大きく、いびつになってます。皮のしたに触れてたのが表皮に確認できます。

日時2020-06-23 01:01:00

専門の獣医師からの回答

21歳というご高齢猫の治療で、外科手術を選択するかどうかにつきましては、迷われて当然だと思います。
まず、獣医師としての一般論のお話をさせて頂きます。今回の場合、細胞診の結果で悪性腫瘍が疑われるようですので、転移がなく、麻酔リスクを評価して手術適応と判断された場合は、根治の期待できる外科手術が第一選択になると思われます。悪性腫瘍に対して外科手術を行う場合、完全切除(1回の手術で腫瘍を取り切る)を目標とするため、どうしても広範囲の切除(場所によっては難しい場合もあります)が必要となります。ご心配されている大きな傷による痛みに関しては、完全切除できれば長期間続く可能性は低いと思われます。不完全切除で、腫瘍に起因する癒合不全が生じた場合は、長引く可能性もあります。完全切除できたかどうかの判断は、切除した腫瘍の病理組織学的検査の結果に基づいて行います。病理組織学的検査により診断が確定し、完全切除で脈管浸潤なしという結果でしたら、根治が期待できます。外科治療以外の選択肢として、内科治療(抗癌剤治療など)が考えられますが、的確な治療を行うには、診断の確定(病理組織学的検査)が必要となります。年齢を考慮して緩和治療や無処置での経過観察を選択される場合は、診断の確定は必須ではありませんが、予後を予測することは難しく、悪性腫瘍の進行を抑制することもできません。
大切にされている子の命を託される場合、様々な不安要素があると思います。検査に完璧はありませんし、治療にも絶対はありません。特に高齢猫の場合は、術中、術後に予想外の反応が認められることも考えられます。高齢猫に積極的な外科治療を選択する際には、飼い主様と獣医師との間に充分なコミュニケーションが取れており、協力し合って病気と闘う体制がとれているということが大切だと思います。担当の獣医師に今の不安なお気持ちを伝えて、良くお話をして、納得されてから手術に臨まれるのが良いように思われます。

日時2020-06-24 16:36:53

ひろ(質問主)


よく話しを聞いて判断したいと思います。ありがとうございました。

日時2020-06-24 17:13:29

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