相談・獣医師回答・コメント
くり坊(質問主)
犬 15歳 オス チワワ
体重:2.3kg
飼育歴:14年9ヶ月
居住地:東京都品川区
飼育環境:室内
家族思いで、今まで病気ひとつしたことのない健康な子でしたが、2019年9月の膀胱炎をきっかけに血液検査をした結果、腎臓と肝臓の数値が悪く心臓に雑音があると診断されました。
今年に入りどうも挙動がおかしくなった上に、5キロ近くあった体重も半分になってしまい病院に連れて行ったところ、典型的な認知症ですね。とのことで、やんわり介護の日々がスタートしました。
そんな折、2020年4月の初旬頃から立ち上がる際に右手がこわばり自力で立ち上がれない事が増えてきました。
キャンキャンと鳴いて呼ばれ、私が右手を少しモミモミしたり引っ張ってあげるとこわばりも治まり普通に歩きます。(年齢相応のヨタヨタ感はありますが)
原因として考えられることは何なのでしょうか?
やはり老化現象でしょうか?
このまま寝たきりになってしまうのではないかと日々不安です。
ちなみに、現在『アセプロマジン(もしくはクロルプロマジン)・ビクタス・クラバモックス』を服用しております。
まとまりのない文章で恐縮ではございますが、原因として考えられることをお教え頂けたら幸いです。
何卒宜しくお願いいたします。
2020-06-19 15:21:41
専門の獣医師からの回答
今年に入ってから挙動がおかしくなった、とのこと。
膀胱炎時の血液検査で腎臓と肝臓の数値が高かったようですが、その後の再検査は受けられましたでしょうか。ある程度の間隔を空けて数値の変化をみて頂くと体調の変化を知る参考になります。
現在アセプロマジンを投与しておられるのは突然キャンキャン鳴くからでしょうか。ビクタスとクラバモックスは抗生物質です。
ご相談内容からは、脳や頸部をはじめとして、体内にどのような異常があるかを具体的に推測することが出来ません。突然キャンキャン鳴いて右手が強張るといった症状は、頸部の椎間板ヘルニアや頸椎の関節炎などで頚髄に圧迫がある場合にみられることがございます。
かかりつけ医が認知症の説明をされたことや、ご愛犬の年齢などを考えますと、加齢に伴う脳の萎縮によって、いわゆる認知症の症状が出ていることも有り得ることと思います。
脳の萎縮や脳腫瘍の有無、および頸の神経の異常(圧迫など)を確認する画像検査としてMRI検査がありますが、通常は数十分間同じ姿勢でじっとしている必要があり、全身麻酔が必要です。そのため、体調と症状の程度を照らし合わせて検査の必要性やメリットとデメリットを検討する必要があると思います。
ご愛犬の場合、腎機能や心臓の問題、それから体重が大幅に減少している、といった状況を考えますと、麻酔下での画像検査が負担になる可能性も推測されますので、慎重に判断する必要があるでしょう。
高齢犬にとって、手足のマッサージは血行を改善し、関節の可動域を広げるなど、とても良いことです。ぜひ続けてあげて下さい。
具体的な回答が出来ていないのですが、少しでも参考になる部分があれば幸いです。どうぞお大事になさって下さい。
2020-06-24 17:21:38
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