相談・獣医師回答・コメント
一宮(質問主)
犬 14歳 オス 柴
体重:7kg
飼育歴:14年4ヶ月
居住地:奈良県香芝市
飼育環境:室内
14歳の柴犬です。よろしくお願い致します。
かかりつけの病院で、緑内障の疑いがあるが、手立てがないと言われ、自身でネットで調べて眼科のある別の病院を調べて受診しました。
そちらの眼科で、視力がない、緑内障との診断を受けました。痛みが続くのを避けるため、今ある眼球の中にシリコンを入れる手術を勧められました。
他にも専門の方の意見をお聞きしたいです。
質問
・こちらのシリコンの手術はどのようなものですか?また、一般によく選択される手術なのでしょうか?
・発症していない方の眼を出来る限り守ってあげる治療法や家庭で気をつけられることを教えてください。
・今回の手術までの期間や術後に気をつけるべきことはありますか?(お世話や観察すべき点など)
ご回答お待ちしております。よろしくお願い致します。
2020-05-27 17:10:05
専門の獣医師からの回答
回答させていただきます。
・こちらのシリコンの手術はどのようなものですか?また、一般によく選択される手術なのでしょうか?
手術は、簡単に説明すると目の中身を取って、シリコン製のボールを入れる方法です。一般的には、犬の義眼手術とかシリコンボールインプラントと言われています。詳しくは、手術をされる先生にお尋ね下さい。末期の緑内障において、外見と痛みを同時に守れる方法ですので、犬の視力を消失した緑内障においては、よく行われる手術です。デメリットは、全身麻酔のリスク、シリコンの感染、術後一定の確率で起こるドライアイというところでしょう。
・発症していない方の眼を出来る限り守ってあげる治療法や家庭で気をつけられることを教えてください。
こちらも、基本的には主治医の先生にお尋ね頂きたいのですが、柴犬の緑内障は、犬種的な問題があるため、逆側にも発症するリスクが高いと考えられます。リスクの程度については、隅角検査、超音波検査(UBM)およびDNA検査などで判断しますが、そのような検査を行わなくても、今問題ない目に発症予防の目薬を使うのが一般的です。
ただ、仮に発症予防を行っても、ある程度の確率では発症しますので、症状が出た場合は、速やかに病院を受診することが肝要です。
・今回の手術までの期間や術後に気をつけるべきことはありますか?(お世話や観察すべき点など)
特にありませんが、やはり今問題ない方の目に注意を向けておくことと、今発症している方の目の痛みをコントロールすることと思います。こちらについても術者の先生の指示に従っていただくのがいいと思います。
ご参考なれば幸いです。
2020-05-30 15:07:28
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