イヌ・ネコの健康医療相談

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まー(質問主)


犬アイコン 犬 15歳 メス ミニチュアダックスフンド

体重:4.4kg

飼育歴:14年8ヶ月

居住地:兵庫県宝塚市

飼育環境:室内

クッシング症候群による神経症状についての質問です。

愛犬が昨年の6月急性膵炎になり、その後様々な検査の結果、軽度のクッシング症候群であることが分かりました。
クッシング症候群の原因が下垂体腫瘍の場合が多いことや、全身麻酔のリスクを考慮した結果、MRIなどの詳しい検査はせずに、昨年11月からアドレスタンの投与を開始しました。
投与開始後初のコルチゾール値の検査の結果はCOR-pre 1.6 COR-post 7.7 と良好で、その後も基準値をキープしていました。
しかし今年の2月頃に、見落としそうなほど一瞬の間、体がガクガクッとなっていることに気付きました。(主におもちゃで遊んでいる時や、前足を着地させた後に多いです)
初めの方は、痙攣が起きるタイミングから、腰が痛いのかと思っていたのですが、その後徐々に頻繁になっていきました。
かかりつけ医に相談したところ、心臓は大丈夫そうなので、脳が原因かもしれないと言われました。ですが、痙攣が起きるタイミングがほとんど限定されており、ごく一瞬であるということで、先生も不思議だと首を捻っておられました。

前置きが長くなりましたが、質問は2つあります。①コルチゾールの値が安定していても、腫瘍が大きくなり、神経症状が出てきてしまうことはあるのか ②おもちゃで遊んでいる時や前足を着地させた後に痙攣が頻繁に起こるのはなぜなのか についてお答えいただきたいです。
よろしくお願いします。

補足:2月のコルチゾール値の結果がpreの方がわずかに基準値より低く、アドレスタンの副作用である事も考えられるということで、約2か月間ずっと投与は中止していますが、痙攣は治っていないので、副作用が原因ではないと思っています。
また最近はガクガクっとなるのが以前に増して頻繁に起こるようになってきました。

日時2020-05-24 06:16:04

専門の獣医師からの回答

愛犬がクッシング症候群の治療中とのこと、ご心配のことかと思います。ご質問ですが、記載された内容だけで確定的な事は言えませんが、クッシング症候群の治療中に起こる神経症状に関しては一般的に脳の下垂体の腫大によって起こります。クッシング症候群の多くの犬では脳の下垂体から副腎に対してコルチゾールを作りなさいという指令が異常に出ている病態です。クッシングの治療に使用しているトリロスタン(アドレスタン)は副腎から余分なコルチゾールが分泌されるのを阻害して、結果として症状を抑えます。トリロスタンを与えてコルチゾールの値が下がっても、脳の下垂体は無治療なのと同じです。それどころか、コルチゾールを低下させる事によって下垂体はさらに副腎を刺激するホルモンを産生しようし、さらに腫脹する事もあります。脳の下垂体に関しては外科手術を行う方法や放射線を照射する治療法が知られていますが、高度医療に相当するものであり、一般化されているとは言えません。そういった可能性を追求するのであればかかりつけの動物病院に紹介してもらい、高度医療を実施している施設でまずは画像診断を受けることが必要になるかと思います。お住いの地域によってはそういった治療の実施は難しいでしょう。クッシング症候群は非常に多い内分泌疾患であり、多くの場合は下垂体が実際に腫脹しているのかをCT・MRIで確認せずに内科治療を行なっているのが臨床現場の現状です。そういった場合でも統計的に治療を行なった方が寿命や生活の質の向上が望めると報告されています。一つ目の質問の答えですが、クッシング症候群で神経症状が出るのはむしろ治療をしている場合と言えますが、その確率はそれほど高いものではないと思います。二つ目の質問ですが、おもちゃで遊んでいるときにガクガクとなるのが、神経症状なのかどうか再検討する余地があると思います。例えば、クッシング症候群に伴う筋力の低下の可能性はないでしょうか?痙攣発作で部分発作というのもありますが、運動中などを問わずに起こるのが普通かと思います。愛犬の病状が快方に向かうことをお祈りしております。

日時2020-05-30 19:11:18

 
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