イヌ・ネコの健康医療相談

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きゃりこ(質問主)


猫アイコン 猫 10歳 メス 雑種

体重:5.3kg

飼育歴:9年4ヶ月

居住地:東京都台東区

飼育環境:室内

今年の初めに食事の好みがドライフードからウェットフードに代わって、異様にたくさん食べたがりました。ところが徐々に食欲が落ちて3月についに食欲廃絶し、血液検査でLPIの値が1ポイントだけノーマルを超えていたので(他項目は異状なし)膵炎の治療(セレニアで嘔吐予防、ミルタジパンで食欲刺激)を始めました。それでも食欲が戻らず、4月に追加で消炎剤投与を始めましたが、食欲が全く戻らずその間ずっと強制給餌をしていました。5月初めにエコーで胃の高悪性度リンパ腫で肥厚で、リンパノードや腸にも及んでいるとの結果がでました。しかし生検でがん細胞が見当たらず、内視鏡での検査をすすめられています。体重は5.3キロが2.7キロに激やせしてしまいました。元気がないです。

そこでご質問ですが、1.内視鏡検査でまたがん細胞が見つからなかったら、開腹するしかないのでしょうか?2.エコーでの結果がくつがえり、リンパ腫ではなく実はIBDだったということもあるのでしょうか? 
希望としましては、もしエコーの結果どおりのリンパ腫ならこれ以上苦しい検査や病院で過ごす時間を増やすのではなくステロイドや輸液で痛みを緩和し家でゆっくりさせたいですが、もしIBDやガン以外の疾患で管理可能なようなら全力を尽くして対応してあげたいです。エコーの画像を添付いたします。よろしくお願いいたします。

日時2020-05-14 15:59:40

専門の獣医師からの回答

胃の腫瘍が見つかり,体重も半減しているとのことお気の毒です。
添付のエコー所見では,明らかに胃の腫瘍性疾患が疑われます。
エコー画像的には,もっとも可能性が高い疾患がリンパ腫です。
ただ,あくまでも疑いであり,確定診断には細胞診や病理組織検査が必要となります。
胃のリンパ腫の診断において,すでにエコーで胃壁が著しく肥厚している場合には,通常であれば経皮的な細針針吸引(FNA)による細胞診で容易に診断がつきます。
もし,FNAで腫瘍化したリンパ球が全く確認できなかったとすれば,その原因としては胃腺癌などリンパ腫以外の腫瘍である場合と,FNAの手技的問題があったかのいずれかです。
FNAは無麻酔でできる検査なので,専門的な獣医師であれば,何度か繰り返されていると思いますので,
何度繰り返してもリンパ腫の細胞が得られないのであれば,他の腫瘍を疑うことになるかと思います。
すでに内視鏡の検査を提案されているとのことですが,内視鏡検査においても生検鉗子で粘膜面に対してのみ材料採取を行うので確実に診断がつく保証はありません。
内視鏡検査でも診断がつかない場合には,最終的に開腹下での胃や腸管の全層生検やリンパ節の生検を行うことがありますが,手術に耐えうるかどうか,そこまでの検査を行う価値があるかどうかも検討すべきかと思います。
仮に確定診断が得られたとしても,発症からすでに数カ月が経過し,体重も半減するほどに一般状態が悪化していることを考えると,今後の治療で延命やQOLの向上が得られる可能性があるかどうかの判断が極めて重要となります。
本症例の様に予後が厳しい可能性が高い症例では,オーナー様がどこまでの検査や治療を希望され,どの様な方法での最後を看取ってやりたいかが重要です。
ステロイド投与による反応を確認するのも一案ではあると思います。
しかしながら,ステロイド投与は深刻な副作用(潰瘍の発現や悪化)の問題もあるため,主治医の先生にオーナー様の希望をしっかりお伝えし,延命の可能性も含め,今後の検査の進め方や治療方針についてご相談されるのがよろしいかと思います。

日時2020-05-16 10:19:52

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