相談・獣医師回答・コメント
hujico(質問主)
犬 13歳 オス 柴
体重:15kg
飼育歴:12年9ヶ月
居住地:栃木県宇都宮市
飼育環境:室内
経緯
2019年1月に卵巣腫瘍の転移性悪性腫瘍と診断され、余命2ヶ月と診断されています。(腸骨リンパ節腫大)
150mmと腫瘍が大きく、また様々な大動脈を巻き込んでいるため摘出不可。そのため右腎臓も機能していないようです。ちなみに、検査はがん専門の高度医療センター2件で行ってもらっています。
治療としては
2019年2月より分子標的薬を投薬しています。
投薬していて腫瘍に大きな変化はありません。大きくも小さくもなってない。嘔吐、下痢などの副作用もなく、普段通り生活ができていた。
現在の状態
2ヶ月前からCRPが上昇(7.0mg/dl)RBC 564、Hb 12.5、PCV 38.5、BUN 65.5、Cre 2.66、白血球10800、血小板12.9
1ヶ月前のレントゲンでは肺は問題なし。
エコーでの腹水などはなし。
とくに外傷や触って痛そうにする箇所も見当たらないため、おそらく腫瘍が原因ではないかとかかりつけ獣医師から言われています。
CRPに対するものとしてステロイド(プレドニゾロン)をいただいて様子をみておりますが、飲んだ翌日から多飲多尿が気になり尿も透明です。
おそらく腎臓へ負担がかかったのでしょうか。
しかしながら、炎症を優先ということでもう少し続けてみようという獣医さんの判断です。
投薬7日
元気がない
時々熱がある39.6
夜眠れないことがある
時々震える
鼻水が出る(透明)
時々息があらい
夜寝ている時、寝返りを全くしない
多飲多尿
食事はできる
散歩もする
便は良好
相談したいこと
腎臓の負担か、腫瘍の炎症か、何を優先して治療(対応)にあたるべきか。
また、分子標的薬を1年以上飲ませているので耐性など効き目としてはいかがなものか、ご意見をお伺いしたいです。効き目が既にないのなら無理に飲ませたくない。
それから、寝てるとき、全く寝返りをしないことも気になります。
(できるだけのことをして、楽しく過ごさせてあげたいです)
2020-04-30 13:30:07
専門の獣医師からの回答
限られた情報での回答になることをご理解ください。
2つの病態があり、1つの治療が片方に悪影響を与えるという状況は、臨床の現場では良く遭遇します。治療に際して何を優先するかにつきましては、緊急性や治療経過をみながら臨機応変に判断するしかないと思います。急性炎症(CRPの高値)の治療を優先した場合でも、ステロイドの使用で腎機能が悪化してきた場合は、優先順位が変わる可能性もあります。的確な治療を行うには、飼い主様からの情報提供と、病態をモニターするための定期的な検査が大切だと思います。
分子標的薬に対して耐性が生じているかの判断は、投与期間だけでするものではありません。1年間使用して、悪性腫瘍の大きさに変化が生じていないということでしたら、耐性はまだ発現していないと判断しても良いと思われます。
寝返りを打たないということにつきましては、もし、伏臥の姿勢でじっとしているようでしたら、呼吸が苦しい可能性がありますので、担当の獣医師にご相談ください。
2020-05-03 01:47:13
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