相談・獣医師回答・コメント

ミミのダニは通常「耳疥癬虫」という寄生虫のことが多く、耳垢を顕微鏡で観察すると、比較的容易に虫体や卵を見つけることが出来ます。また、視力の良い人では、肉眼で虫が動いているのに気づくことがあります。
耳疥癬の場合、治療の初期には前日きれいにしていても1日で黒みを帯びた耳垢が再び溜ってくることは珍しくありません。
ご愛猫の場合、診察の際の耳垢の検査で耳疥癬虫が居たかどうかの説明は受けられましたでしょうか。また、耳鏡で観察した結果として、鼓膜付近はそれほど異常がなかったのでしょうか。
診察のさいに、耳疥癬虫がいるかどうかなどの説明があったのであれば、必要な成分のお薬が処方されていると思われますので、念のため帰宅後の症状を伝えてそのまま点耳を継続してよいものか相談されることも良いと思います。
そうでない場合は、出来ればかかりつけ医にもう一度診ていただかれて、帰宅後の症状を説明したうえで、鼓膜から外側の細菌性外耳炎なのか、疥癬虫による外耳炎なのか、鼓膜を含めた鼓膜周囲の異常はさほど心配無いのか、といった点をお尋ねになられてはいかがでしょうか。
また、疥癬虫がいた場合は疥癬虫を駆除する薬の成分も入っていることが普通ですので、念のためその点も確認されると良いでしょう。
色々とご心配なことと思います。どうぞお大事になさって下さい。