イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ナナ(質問主)


猫アイコン 猫 12歳 メス 雑種

体重:4.0kg

飼育歴:0年0ヶ月

居住地:神奈川県横浜市泉区

飼育環境:室内

昨年3月に右胸の下のあたりにしこりを見つけ、かかりつけ医へ連れて行ったところ乳腺腫瘍と診断されたため右側の主要組織切除手術を受けました。
その際の病理検査で、悪性であり数カ所のリンパ管内に浸潤しており鼠径リンパ節においては実質の半分の領域に腫瘍の転移性の増殖が形成されていると診断されましたが、術後翌日に院内で鳴き過ぎて声が枯れてしまったため予定よりも早く引き取りに来てほしいと言われ、退院となりました。
術後は嘔吐、倦怠感、涎れ、食欲不振などあまりにも術前と比べ状態の優れない辛い日々が続いたため、勧められた抗癌剤治療を躊躇っていました。

月日が経ち、食欲も戻り、元気を取り戻した様に見受けられたため通院の際の血液検査、内分泌検査で数値上問題のあった甲状腺のケアはして参りましたが、昨年12月に急に足がつり呼吸が一時的に荒くなる事があったため診てもらったところ、レントゲンにてリンパを通じて肺にも癌が転移している、日に日に悪くなる一方だと言われました。

個人的には術後毎月通院し検査をする中で、なぜその他の治療法や選択肢に踏み切るデッドラインのアドバイスをしてくれなかったのかと今となっては悔やんでも悔やみきれない後悔の念でいっぱいですが、現時点においては転移性肺がんにより胸水が溜まってしまうため、あとはどれだけ頑張れるかと言われて自宅療養の最中です。

日中、夜中問わず急に苦しそうに咳込む事が続いたため12/29に胸水抜去処置を受け(130cc,どろどろして所々なや血やガン組織が混じり)、術後は一旦回復したものの3日後には苦しみ咳込む症状が再発したため1/6に再度胸水抜去処置を受けました。(80cc摘出、前回より血の色が多くなった)

12/21以降は緩和ケアと通院の日々となり、現在は毎日朝晩の甲状腺の薬と1日1回の痛み止め(メタカムからonsiorに切替)、1日おきの血圧の錠剤をウェットフードで与え、酸素室をレンタルしその中で1日に何度か過ごしたりしていますが、寝ようとしても突然苦しそうに咳込みその度に身体を摩ってあげたりしていますが、多い時には2時間置きに苦しそうに咳込んで辛そうにしています。

針やお灸、漢方などの東洋医学の分野は分からないとかかりつけ医には言われたのですが、突然苦しそうに咳込むのを止める方法は胸水抜去の他にないでしょうか。
また、胸水抜去処置はそんなに頻繁に行って良いものなのでしょうか。
通院するだけでも身体に負荷をかけてしまい、処置も太い針を何度も刺されるのもかわいそうだと思います。

家庭で出来る対処法、出来れば咳込むのを事前に防いであげられたらベストですが、それが叶わない場合は咳込んだ時にどのように対処すれば愛猫が少しでも気分が和らぐのかを教えて頂けたらと思います。

ちなみに、部屋はエアコン23〜25度、加湿空気清浄機をつけ、酸素室は温度20度で稼働させています。
食事は市販のウェットフードやグルコサミンが入ったウェットフード、チュールを湯せんにかけてあげています。
食事はしてもウンチが何日か出なかったため、緩下剤を処方してもらい朝晩飲ませるようにしたら3日ぶりに本日少量ですがしてくれました。

椅子の下など上がり下りの際の衝撃で苦しそうになってしまう事があるため、段差解消のため座布団などを敷いたりしています。

なるべく愛猫の好きなようにさせていますが、他にも飼主に出来る事はないでしょうか。

苦しみから解放させてあげられる工夫などがありましたら是非アドバイスを頂きたく、どうぞよろしくお願い致します。

日時2020-01-14 02:28:35

専門の獣医師からの回答

乳癌が肺転移し、胸水が溜まってきた場合は、胸水を抜去してもすぐに溜まることの繰り返しとなるため、頻回の抜去はお勧め致しません。酸素の吸入が最も効果の期待できる対症療法だと思いますが、既に酸素室も準備されているということですので、出来ることは全てされているように思われます。自分で呼吸が楽な姿勢(伏臥位または犬座姿勢)をとっていると思いますので、無理に横臥位にするようなことはぜずに、安静を保ってあげてください。
乳癌が肺転移した症例に、リン酸トセラニブという分子標的薬(経口剤)を使用することで転移病巣が縮小したという報告がありますが、胸水貯留が認められるほど進行した場合に効果があるかは不明です。リン酸トセラニブの投与は、副作用発現のリスクがあり、効能外使用となるため、もし、投薬を希望されるようでしたら、担当の獣医師に相談してみてください。

日時2020-01-15 02:13:57

ネコのため、日頃から動物病院で受診することを習慣にしませんか?動物病院の写真を投稿して、プロジェクトに参加しよう!

 
これまでに3,000件以上もの相談が寄せられています。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。

相談を検索する

種別: