イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

east55(質問主)


猫アイコン 猫 11歳 オス 雑種

体重:4.8kg

飼育歴:11年9ヶ月

居住地:佐賀県神埼郡吉野ヶ里町

飼育環境:室内

初めて相談させて頂きます。室内で飼っている11才になる猫が11月末にトイレではない場所におしっこをしたり、落ち着きなく家の中を歩き回ったりし、水を飲む時間がいつもより多く、おかしいと思った為、いつもお世話になっている動物病院へ連れて行きました。腎炎からの慢性腎不全と診断され、血液検査でカリウムの数値がかなり低くなっている為、頑張ってみるがダメかもしれないと言われました。その後一週間病院に入院しカリウムの点滴を続けてもらい、かねてより医師に相談していた自宅で皮下輸液をしながら3日おきに通院する事にしました。家に帰ってからは食事をほとんど食べず、12月6日に病院で増血剤の注射と17mlほどウェットフードを食べさせてもらい、一緒に皮下輸液を150ccほど注入して貰いました。帰宅すると一時間後ぐらいに数回嘔吐しぐったりしてしまいました。その後自宅での強制給餌と皮下輸液を毎日行っていますが皮下輸液をした1~2時間後に吐き気がするのか小さく口を開けながらペロペロと舌を出して1回~4回嘔吐し、その後虚ろな目でボーとなります。このことが猫の体の負担になるので原因を突き止め、解消できないかと思っています。皮下輸液はテルモ製ソルラクト輸液500mlにL-アスパラギン酸カリウムを、10ml×2本の計20ml混ぜて毎日150mlほどで行う様医師に言われています。12月8日に行った血液検査ではカリウム値3.8mEq/l、BUN値51.8mg/dl、CRE値3.79、HCT値36.0%でした。12月23日に行った血液検査は私が一緒に病院へ行けず両親に連れて行き、なぜかカリウム値やBUN,、CRE等は測られずHCTのみ47.5%でした。貧血の度合いは改善されているものの脱水気味の為、数値が上がったのでしょうとの事でした。このまま輸液を毎日150mlで続けて良いものでしょうか?また混ぜるカリウムの量は適正でしょうか?長々と書いてしまいましたがアドバイスを頂きたいと思いますので宜しくお願い致します。

日時2019-12-25 10:05:31

専門の獣医師からの回答

 治療前のカリウムの値が不明なので、はっきりわかりませんが、猫で低カリウム血症を起こす疾患としては慢性腎不全の他に、甲状腺機能亢進症とアルドステロン症があります。低カリウム血症が慢性腎不全のせいであれば、慢性腎不全の治療を行うしかありませんが、甲状腺機能亢進症またはアルドステロン症が慢性腎不全に併発している場合は、各々その治療が必要になりませので、その有無も確かめてもらってください。カリウムの補充法としては、食欲がない場合、皮下補液にカリウム製剤を混ぜて投与するのもしょうがないと思われますが、基本的には経口投与の方が推奨されます。現在、投与しやすい経口投与用のカリウム製剤もいくつか販売されていますので、長期にわたる場合はそちらを使用することを推奨します。
 150mlの皮下補液をして、それが次の投与の時までにちゃんと吸収されて、皮下に残っていなければ慢性腎不全の治療として毎日150mlの皮下補液を続けるのは妥当な治療だと思われます。また嘔吐や悪心があるようであれば、制吐剤の投与も有効だと思われます。

日時2019-12-28 18:05:20

ネコのため、日頃から動物病院で受診することを習慣にしませんか?動物病院の写真を投稿して、プロジェクトに参加しよう!

 
これまでに3,000件以上もの相談が寄せられています。
みなさんの心配事に似ている過去の事例がないか、症状、病気、体の部位、薬、犬種・猫種など気になるキーワードで、相談・回答を検索してみましょう。

相談を検索する

種別: