イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ラルゴ(質問主)


犬アイコン 犬 9歳 オス チワワ

体重:4.0kg

飼育歴:8年10ヶ月

居住地:東京都港区

飼育環境:室内

 動物病院で、2年半前に検査で心臓僧帽弁不全(弁膜症)の診断を受け投薬を受けています。また、1年10ヶ月前に胆泥症と肝臓肥大の診断のうえ同じく投薬をしています。
 現在は、どちらの病気に対しても毎日の投薬と定期的な(3ヶ月毎)検査(エコー)を受診しています。
 薬は、心臓の方はベトメディン2.5・エースワーカー0.5・ノルバスクの3種を朝晩で、胆泥にはエリスロマイシン・肝臓はウルソ50を使用しています。
 ラルゴの様子は、最初の診断当時から目立った変化はなく、元気に過ごしています。食欲は旺盛で便や尿にも異常はなさそうです。どこかが痛いとか苦しいような様子はありません。
 そこで今回の相談は、病気に対して、現在の動物病院での対応が適切かどうかを確かめたく投稿しました。特に、使用している薬が適当か、または投薬の必要性はどうか、です。使用せず、自然のままに任せる選択肢はあるのか迷っています。
 よろしくお願いいたします。

日時2019-11-28 11:21:57

専門の獣医師からの回答

 まずは、これらのネットを介したご質問は、実際の検査に基づいておりませんので、一般的なコメントとなってしまいます。一般論としてお読みください。
 僧帽弁閉鎖不全症のお薬として、ベトメディン、エースワーカーはよく使用します。心拡大がみられて、ある条件を満たした病期には、ベトメディンやエースワーカーが推奨されています。ノルバスクは血圧が高い時や肺水腫などをコントロールしたいときに使用します。血管拡張薬の1種です。
 エリスロマイシンは、胆泥症のために使用されていますが、この薬剤の使用にて胆泥の量が少なくなることもあります。ウルソも利胆薬ですので、胆泥症の治療に使用します。
 この子の状態で、上記の薬剤が適当かの判断ですが、一般論としては特に問題ない使用法かとおもいます。ただ、僧帽弁閉鎖不全症の病期もわかりませんので、具体的に、本当に血管拡張薬が必要か?といわれると判断はできません。また、エリスロマイシンが有効的なのかなども投与前と投与後を比べないとかわかりませんので、効果はないのであれば不必要な投薬となってしまいます。
 病気を診断し、その病態(病期)を把握して、推奨される薬剤を選択し、それを投与してどう反応したかという検査を行って(経過観察)、その子に一番適切な薬剤の投与を継続します。それが適切な投薬です。ちなみに同じ心臓病でも、病期によって適切な投薬は異なってきます。もう1つ言えば、僧帽弁閉鎖不全症でうっ血性心不全が認められると無治療ならそこからの平均余命は1年半程度です。慌ててそこから治療を開始しても、初期から投薬している犬の寿命には追い付きません。症状がないかという判断で投薬を中止するのは決して薦めませんし、高い可能性で命を縮めることになります。投薬をして定期的な検査を行い、その検査結果に従ってまたお薬を微調整し、投薬を継続するというのが理想的です。

担当医によくご相談下さい。

日時2019-12-02 14:00:39

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