イヌ・ネコの健康医療相談

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maria(質問主)


犬アイコン 犬 10歳 メス マルチーズ

体重:3kg

飼育歴:9年9ヶ月

居住地:大阪府大阪市福島区

飼育環境:室内

1か月前のALP正常、2週間後500に上がり、その二週間後3500オーバー、
その2週間後正常に戻り70.
その間の肝臓の数値や炎症反応は正常。
他の項目に目立ってあがってるものはありませんでした。
白血球なども。

エコーの検査をしました。最終のALPが70に戻った日です。
胆嚢の壁が厚く少し白くなぅていました。胆泥はありません。
肝臓の辺りも少し白い部分がありました。
GGTなども正常値なのですが、このエコーの所見はどう解釈したら良いのでしょうか?胆のう炎だった場合、症状がないのですが治療が必要なのでしょうか?
炎症以外に何か考えられるものがありますか?本人は無症状です。
ALP3500オーバーの時も無症状です。
採血の仕方で溶血したり何かのミスがあったら狂う場合もあるとネットでも書かれていましたが採血の仕方で3500オーバーもありますか?

この1か月でここまで下がるのも不思議ですし薬も飲んでいません。

考えられる事を教えてください。

日時2019-09-18 22:47:08

専門の獣医師からの回答

まず,犬のALPはGGTと並んで肝胆道系の誘導性酵素の代表ですが,上昇する原因は人や猫と異なり多岐にわたります。
特に副腎皮質ホルモンの過剰(クッシングやステロイド投与)で起こるALPの上昇は犬特有の所見です。
ALPが>3500U/Lと顕著な上昇を示す原因としては胆管閉塞や肝硬変などでおこる胆汁うっ滞,副腎皮質ホルモンの過剰および腫瘍性疾患などが代表です。
ALPの誘導を誘発するアクシデントから数日たって上昇し,上昇のピークは7日程度かかります。
また,犬のALPは半減期が長いので,アクシデントが一過性の場合でも,他の検査項目よりも,正常化するのに時間を要します。
ALPの著増に関してですが,検査時のアーティファクトも否定はできませんが,段階的に上昇した後に,正常値に復したようなので,
ALP上昇を誘発するような一過性のアクシデントがあった可能性は十分に考えられると思います。
エコー所見に関しては画像を見ていないのでお答えしかねますが,
血液検査で顕著な異常が認められた場合には,その時点で同時にエコー検査も受けられることをお奨めします。
いずれにしても肝胆道系の臓器は沈黙の臓器の代表なので,深刻な疾患でも症状がなかったり,軽微なことは珍しくありません。
現時点で幸い検査値もすべて正常値に戻ったとのことなので,定期検査で様子をみられたらよいかと思います。

日時2019-09-26 01:46:01

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