イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ちゃーりん(質問主)


猫アイコン 猫 11歳 メス アメリカンショートヘア

体重:4.2kg

飼育歴:11年6ヶ月

居住地:愛知県名古屋市昭和区

飼育環境:室内

5月頃、急に体調を崩し(普段よく食べる子なのに全く食べようとしない)病院で診てもらったところ
腎臓と肝臓の数値が異常に高く、また肺に腫瘍が出来ていると言われました。
血液検査の結果は以下の通りです。
GOT 724
GPT 623

5日間入院をして集中的に点滴をして
GOT 30
GPT 134
まで下がりました。 

そこから自宅で液状の薬(フォルテコールだったと思います)を飲ませ、定期的に診せ
GOT 10
GPT 27
CRE 3.9
BUN 40
となりました。
数値自体は正常に近い数字になったようなのですが、いっこうに食欲があまり戻らない事が気になっていました。
その病院自体は引っ越す前に歴代ずっと診て頂いていた所で、そこに定期的に通うには少し遠く、
車での移動が猫に負担になるように感じた為、
セカンドオピニオンもかねて近くの病院へ一度診てもらおうという事になりました。

そこでの血液検査の結果も悪くなく、現状維持しましょうと言われ、同じ薬を与え続けていました。
ですがやっぱり一向に食欲が戻らず、どんどん痩せ細っていき(体重は元々5.5キロと肥満ぎみでしたが、4.4キロに落ちていました)
胃を決してまた別の、猫の専門の病院へみせる事に。
7月13日から毎日点滴と、何か注射で薬を投与しています。
薬の詳しい説明がないので分からないのですが、人間の肌の再生?かなにかにも使われるものとかなんとか…。
そこの先生は極端にこれまでと違う事をおっしゃっていて少し戸惑っています。
これまで飲ませていた薬はなんの意味もないからやめろと言われ、
食事は自らとれるようにならないと意味がないから無理に食べさせなくていい、
水も点滴してるからあげなくていい、
眼圧が高いと言われていたので目薬を与えていたのですが、それもあげなくていいと言われました。 

かなりボーダーラインギリギリのところで、治療はもうこうしていくしかない、との事…。

ほんの一時的に、少しだけ動くようになったり少しだけ食べるような気がしましたが、
でも結局たいして食欲もとれず、日に日に痩せ細り、現在4.2キロ。力も入らなくなってきています。
特に足がひどく、歩くのも困難…。
そしてこれはセカンドオピニオンの際に気づきましたが顎に骨腫が出来ていました。
おそらく良性だとは思うけど…とは言われましたが…。

その先生は少し高圧的ですが腕は良いと言う方も多かったので、間違っているわけではないとは思いますしそうなんだろう…と思いながら
でも納得できていないところがあり相談させていただきました。

・本当にこのままこの治療を続けるしかないのか
・食事や水分は無理にでもとらせた方がいいのでは?と思うのですが違うんでしょうか
・もし病院をまたかえるとして、少しでも改善の可能性は高まると思いますか?
・プロナミドを毎日朝晩あげているのですが、食事もまともにとれない状態で毎日薬だけ胃におさめている状態なのですが大丈夫でしょうか
また、この錠剤をあげるのが非常にストレスを与えており、ほんとに毎日あげないといけないものなのでしょうか

長くなりました…申し訳ございません
これ以上病院を転々とする事も難しくなってきています。
切実に、助言いただきたいです
宜しくお願い致します。

日時2019-07-25 18:15:07

専門の獣医師からの回答

慢性的な食欲不振の腎不全,肝障害,肺腫瘍および顎の骨腫とのことですが,
まず食欲不振の原因として最も悪影響を与えている原因が何であるかを考える必要があります。

頂いた情報(画像情報はこちらでは確認できていません)のみでは,その原因を判断することは難しいので一般論として以下に説明しておきます。

肺の腫瘍に関しては,原発性のものなのか転移性のものなのかによって,病態や治療方法が大きく異なります。
特に後者の場合には,予後不良であり,原発がどこであるかによって病状が大きく異なる可能性があります。

次に肝細胞障害を示す肝酵素異常(GOT,GPT)が認められいたようですが,短期間の治療で劇的に改善していますで,
食欲不振の直接的な原因ではないように思いますが,肝障害が起こった原因については基礎疾患がないか気になります。
エコー検査や甲状腺機能亢進症の有無等についての検査が必要ですが,それらの検査は受けられていますでしょうか?

最後にクレアチニンが上昇していることから腎不全の存在が示唆されますが,それが一過性なのか慢性的か,
さらに後者であれば,その推移が重要となります。
要するに現在の治療により少しはクレアチニンが下がっているのか,変化がないのか,あるいは徐々に悪化しているかが問題です。
腎不全に関しては原因がなんであれ,慢性腎不全に陥っている場合には,不治の病であり,徐々に進行します。
病態が進むと貧血も認められるようになり尿毒症に陥れば食欲は廃絶します。
腎不全が末期的な場合には,人では血液透析や臓器移植が行うことができますが,
慢性腎不全の治療としての血液透析は猫では有効でなく,腎臓移植は可能ですが,実施できる施設は限られ,
さらに現在倫理的な問題から一般的ではありません。
結局の所,猫の慢性腎不全の治療としては,その進行を少しでも遅らせることが中心となり,
腎不全の悪化要因であるストレスの軽減と脱水補正,ならびに低蛋白食の給餌やフォルテコールなどの降圧剤やリン吸着剤の投与など内科的支持量法が中心となります。
現在て毎日点滴しているようですが,その方法が1日1回程度の皮下補液では,脱水を完全に補正することは難しいので,
通常は嘔吐がなければ飲水はできるだけ積極的に行って頂くのが一般的です。
また,食事に関しても猫では急激な接種カロリーの減少により肝リピドーシス(脂肪肝)の発症リスクが高くなり,
皮下補液では栄養は補給できませんので,強制給餌が可能な場合には,積極的に与えるのが一般的です。

セカンドオピニオン先の病院での説明が大きく異なるとのことですが,その先生の判断が,
投薬や強制給餌によるストレスの方が治療効果を上回ったり,
すでに末期的な病態で,終末医療的な緩和ケアーとしてのご提案なのかもしれません。

なお,具体的な治療内容や投薬の是非については,個々の病態や事情により異なり,
診察して詳しい病態把握をしない限り,簡単に判断できることではありません。
転院の是非については,オーナー様のお気持ち次第かと思いますが,
もともとかかっていた先生に相談されるのも一案かと思います。

日時2019-07-30 13:37:47

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