イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

tomaco(質問主)


猫アイコン 猫 10歳 メス 雑種

体重:4.4kg

飼育歴:8年10ヶ月

居住地:東京都品川区

飼育環境:室内

腎不全と6月頭に診断された10歳の雌猫のことについて、ご相談させてください。

皮下点滴を始め、1ヶ月半ほどになります。
最初の数値がBUN160CRE11だったのですが、
それよりはだいぶ下がりましたが、
今はBUN69 CRE3.5 リン3.7で、
皮下点滴を毎日100から150へ増やしてくださいと言われたところです。

家での皮下点滴がうまくいかなくて、
先週の頭、かかりつけがお休みの日に近くの病院へいってから、帰ったとたん何度か吐いて、
ほとんど食べなくなりました。
先生のキャラクターが強くて、声もすごか大きく、相当ストレスだったのは感じましたが、、、
偶然なのかもしれません。

それから、外での皮下点滴は可哀想で、
家で無理してでもやる様にしました。
昨日洗濯ネットに入れてみたら、大人しくなったのですが、やっている途中に一度泣いて、
終わってすぐにまた吐きました。
私と主人にされてることが、辛いのかもしれません。

それからずっと、一晩玄関にいます。

撫でれば、リラックスしたり、
伸びもします。
けど数日ほぼ食べませんし、
昨夜の補液からは玄関のあたりから動きません。
補液も、6時間経った朝の今、足首の上のほうにたっぷりそのままあります。
むくんでは、いない様に見えます。。
昨晩マッサージのつもりで補液後玄関で撫でて、
まさかそのままそこにいるとは思いませんでした。

おしっこは補液後二回でており、
うんちは、おとといしたきり。
ほとんど食べないから少しだけです。
少し体温が低く感じるけど、測ってはいません。

こんな状態ですが、
この子にはやっぱり皮下点滴なのでしょうか。
尿検査も、CTも、かかりつけでは必要ないと言われ、慢性腎不全との診断で今に至ります。

病院が極度のストレスのうちの猫に、
この状況で、先生にもう一度検査を頼むのも、
なにもかもが今不安です。

静かに余生を、ストレスを減らして送らせてあげたい気持ちと、やれることをやりたい気持ちと、
せめぎ合いです。
吐き気止めも、泡泡になってしまってから与えてないのですが、あげるべきでしょうか。
補液も、また今夜から毎日、ネットに入れてやるべきなのでしょうか。
最初の振り切った数値のあと、
ガタッと数値が下がった時、
先生に本来のこのこの数値はこっちと言われたのですが、、この子は、末期なのでしょうか。

かかりつけの先生は、この数値なら年単位で頑張れると言ってくれたけど、今の姿を見ると不安だし、
検査をしてないことも不安です。

その先生は、尿検査をしてないけど、
甘くて飲みやすいからとセミントラを勧められ、与えたけど、、その頃食べていたのに食欲が落ちてあげるのをやめました。
色んな不安が、溜まりに溜まってしまっています。
主治医に相談するしかないのですが、、、
再度こちらにもご相談させてください。

これから、どうしていったらいいでしょうか。
尿検査やCTを今の体調や精神状態で受けたほうがいいのか、
補液を、毎日ストレスを減らして続けるにはどうしたらいいのか、皮下点滴に変わるものはないのか、、、
静脈からの入院は、一気に下がる可能性があっても、
それは持続するのか、、、

毎日仕事中も気が気じゃなく、
わたし自身、睡眠時間も半分になり、
帰ってドアを開ける度に、不安になってしまって。。
道を決めたいです。
どうぞよろしくお願いします。











日時2019-07-23 06:37:43

専門の獣医師からの回答

 現状をお聞きすると、毎日皮下補液をしないといけない状態はかなり重度な腎疾患なんですね。それを
末期というかどうかは、正確には最期を迎えたときにわかることです(末期とか余命とかは、私は飼い主様には話しません、なぜなら正確には判らないからです)。
 まず初めに確認しますが、この子の腎臓病の原因はしっかり検査した上で、慢性腎不全と診断されましたか。レントゲン検査や超音波検査、尿検査はされていると思いますが、腎臓病になってしまった原因により治療方針が異なります(腫瘍、尿管または腎臓結石、炎症、その他)。
 血液検査でBUNやクレアチニンが高いと、腎臓に異常を起こすなにか病気があるぞということは分かりますが、そこですぐに猫に多いからという理由で慢性腎疾患だろうという理由であまり検査をしないで、治療がはじまることがすごく多いです。腎臓を悪くするいろいろな病気のしっかり除外したあとで(時間はかかりませんが検査費用がかかります)、慢性腎疾患と診断されたら重篤な症状をもつものは静脈内輸液で体調を整え、食欲がでてきたら経口的な水分摂取(強制的に給餌)で補いきれないものを皮下補液で維持するのが一般的です。毎日皮下補液をするような重度な腎疾患の場合は、血管拡張薬であるセミントラなどは私は禁忌だと思っています。体重測定は大切な検査です!!!!。腎疾患では、飲む水分(輸液)より尿などで排泄される水分が多くなり体調を崩します。輸液が多すぎるのも怖いです。
 猫は腎移植が可能なので、この子のように、まだそれほど高齢でない猫は、選択肢になるかもしれませんね(ドナー猫や、手術後の免疫抑制剤の投与などの問題もあり)。
 毎日、多量の皮下補液をする猫は、貧血や電解質の異常などをチェックするために、定期的には病院に行く必要が有ります。それをされないと、思ってもいない状態になっていることがあります。そのときに、病院に行きたがらない、病院にいったあとで体調不良をおこしたから行きたくない・・・とおっしゃる方がいますが、少しでも間違いを少なくするためにも、検査は必要です(病院が好きな動物、人は一人もいませんよ)。検査をしないで良い効果を得られるなら誰もいやな検査はしません。以前の食生活をお聞きすると、嘔吐の原因は膵炎などを疑ってしまいます。腎臓病と膵炎の併発は多いと感じます。
 質問内容を読むと、動物病院で十分納得できる説明を聞けていないんだなぁ・・・と思います。現状を諦めきれない(納得できない)のであれば、飼い主様の考えを整理するためにも、もう一度かかりつけ医で診てもらい説明を受けるか(尿検査も必要ない言われているようなので納得できる説明は難しいかもしれませんが)、または腎臓病の専門病院に行かれることをお勧めします。

日時2019-08-06 09:19:51

tomaco(質問主)


ご回答ありがとうございました。
本当に有難いです。

あれから、やはりどうしても食欲不振と吐き気部分が気になり、熱も一度出したので検査に行きました。
行くたびに吐くので(治療的な薬を与えても吐き戻し、注射しても吐き、病院へ行っても吐き、治療をしなければ家でも一切吐きません、、胃炎もある気がします。)
ためらいましたが、治療したかったので。
結果、おっしゃる通り膵炎でした。
それが元で腎臓も数値が一気に跳ね上がったのだろうと。
ただ、そこの先生は、膵炎は治療法がないとおっしゃり、対処療法で、補液にガスター10をいれてくれただけです。
吐き気どめのお薬と。

腎臓からの貧血もありましたが、
ネットで調べて、
ペットチニックを無理やり舐めさせているだけなのですが、
先生は、あまり有効じゃないとおっしゃっただけで、その時は薬もなにも出してくれませんでした。
セミントラもまた勧められましたが、断りました。
今回思うのは、獣医師さんて、いろんな方がいるのかな、という事。
年齢的に慢性腎不全でしょうし、調べなくていいとおっしゃる方の多かったことです。

これからの事として、
膵炎の治療をしていこうと思っています。あと、貧血も。
どんな治療があるのでしょうか。
ネット知識ですが、ステロイドは有効なのでしょうか。
この回答をくださった先生は、都内の方なのでしょうか、、もしかかれるのなら、診察していただきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

日時2019-08-06 09:50:22

専門の獣医師からの回答

 膵炎の治療は、これだという治療はありません。ただ、輸液と抗生物質、ビタミン剤、タンパク分解酵素阻害薬(日本独特の治療法)を中心として治療します。ステロイドを使用される獣医師もいます(私は初期に時々使用することがある程度、定型的な使用指針はありません)。その場合の、輸液は症状がある程度改善するまでは、血管内輸液です。入院して24時間行います。静脈内にアミノ酸製剤を点滴することもあります。消化器症状が改善したら、自力で食べなければ、液体状の総合栄養食を強制給餌します。食べそうで食べない時は食欲増進剤というものを使用することもあります。このような、膵炎が鎮静下するまでじっと治療します(一般的に長くて1週間位)。膵炎の程度や併発症によっては、最善を尽くしたつもりでも助からない命もあります。
 腎性の貧血には、昔からエリスロポイエチンの注射をします。週2または3回で計5回位で効果がみられます。
 商品名セミントラやACE阻害薬は、腎臓の治療に使用されていますが、人ではクレアチニンが3以上は控えるようにしたり、猫でも重度な腎疾患(クレアチニン5以上は使用しません、私は3-5では十分検討してメリットがありそうなら使用することもあります)になると、腎血流量が低下することで状態が悪化しますので禁忌と考えます。

>これからの事として、膵炎の治療をしていこうと思っています。あと、貧血も。
>どんな治療があるのでしょうか。
 まずは最低でも入院して治療をしてくれる獣医師を探すことですね。その場合、今まで治療していた獣医師を悪く言うと、トラブルメーカーかもと邪推されるかもしれないので、治療に納得できなかったので転院したということをさらりと伝え、治療費用に制約があればしっかりと伝え、もう一度検査をしてもらい説明を受けて(疑問点は質問して、ご自分の希望を明確に伝える)、ちゃんと納得できたら、あとは大切な命を預けるしかありません(最善を尽くした結果が、良くなくてもそれは運命として受け入れる・・・的な気持ちも必要かもしれません)。このような状況ですが、良い出会いがあることをお祈りしています。大学病院を含めて、二次診療施設に受診して、改善後の継続治療はそこから病院を紹介してもらうという手もあります。

日時2019-08-06 15:37:54

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