相談・獣医師回答・コメント

「威嚇、唸り」がおさまらない。本来、ノルウェージャンフォレストキャットは優しく穏やかな性格な猫です。それとは真逆のようにみえます。

猫は、「ネズミ捕り」のプロとして、素晴らしい感覚（嗅覚、聴覚、触覚など）を持っています。しかし、稀にこれらの感覚が生まれつき鈍い猫がいます。そうするとかなり「攻撃的」になります。まず、感覚機能が正常かどうか、調べてください。動物病院に行けそうもないようですので、自分で調べてください。「嗅覚」と「視覚」から、調べてください。好きなオヤツ（例えば「ツナ」や「カニかま」など）を２～３メートル離れたところから与えて、すぐ来るようであれば、ほぼ合格ですが、すぐ来ないようであれば、どちらかの感覚が「鈍い」可能性があります。多くの場合、嗅覚の異常が考えられます。「視覚」は眼の動きから変だなと気づきますが、嗅覚は分からないことが多いのです。こうした異常は純血種や母猫のケアを受けなかった猫に時たま見られます。（犬の場合、黒のラブラドール・レトリーバなどに見られます。）猫にとって、もっとも必要な感覚が鈍いと身を守るため、稀に「攻撃的」になることがあります。

そうした感覚の異常は、今の獣医療では治療できませんが、もし、これらの感覚に異常があっても、そのことを知っていれば、対処することはできます。現に、私が今飼っている猫（雑種）は、嗅覚も視覚も正常ではありません（かなり鈍い）が、何が欲しい（何を求めている）のか、分かります。その要求に速やかに応えてやれば、落ち着き、やさしくなります。

猫の気持ちになって、考えてください。