イヌ・ネコの健康医療相談

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そんきち(質問主)


犬アイコン 犬 13歳 メス 柴

体重:10kg

飼育歴:12年8ヶ月

居住地:千葉県柏市

飼育環境:室内

今年の9月で、13歳になるメスの柴犬が、血液検査で、貧血と、肝臓の数値が高く、エコーをしたら、腫瘍が見つかりました。医師には、ctをして、腫瘍をとらないと、わからないと言われ、全身麻酔でCTも手術もするので、高齢なので、非常に迷ってます。
今のところ、食欲もあり元気な状態ではあります。
手術をしようか、迷ってます。

日時2019-06-21 06:58:12

専門の獣医師からの回答

 超音波検査で肝臓に腫瘍が認められたとのことですが、腫瘍という情報しかありませんので、肝臓腫瘍の一般的なお話をさせて頂きます。
超音波検査で肝臓の腫瘍が疑われた場合、それが腫瘍か腫瘍でないかを画像だけで判断することは難しいと思われます。例えば、結節性過形成は腫瘍ではありませんが、画像だけで腫瘍との鑑別はできません。一つの選択肢として、細胞診を実施することで、腫瘍か腫瘍でないのか、腫瘍の場合は良性か悪性かの鑑別ができる可能性はありますが、肝臓腫瘍の種類によっては細胞診が禁忌とされているものもあるため、慎重な対応が必要となります。ただ、肝臓のリンパ腫(外科手術ではなく抗癌剤治療が有効)だけは細胞診で診断できる可能性がありますので、種々の検査結果からリンパ腫が疑われる場合は、細胞診を積極的に行っても良いかもしれません。一般的に肝臓腫瘍の確定診断には、摘出した腫瘍の病理組織学的検査が必要となります。
肝臓の腫瘍の治療として、外科手術(外科的切除)を第一選択とするには、原発性(転移性腫瘍ではない)であること、限局性である(びまん性ではない:広範囲に広がっているのではなく、限られた場所に塊としてある)ことという基本条件を満たす必要があります。原発性であっても他の臓器に転移が認められた場合は外科適応にはなりません。また、肝臓の右側(右葉側)にできた腫瘍の摘出は、左側(左葉側)にできた腫瘍の摘出よりも難しい手術となります。また、肝臓腫瘍の破裂による大量出血の可能性がある場合は、外科適応の対象となる場合があります。
CT検査を実施するメリットと致しましては、肝臓内部の詳細な情報(腫瘤の数や局在など)が得られる、肝臓以外の臓器の評価(転移の有無など)ができる、肝臓腫瘍と血管との位置関係が把握できる(手術を実施する際には、非常に役立つ情報です)ことなどが挙げられます。また、手術の適否を判断するためにCT検査を実施する場合もあると思われます。CT検査を実施しても診断の確定は難しいと思われます。
今回は、13歳という高齢犬のため、治療の選択に迷っておられるようですが、積極的な治療を希望されるようでしたら、CT検査で詳細な情報を得て、外科手術で根治が期待できると判断された場合は、早期の手術をお勧め致します。悪性腫瘍であった場合は、検査の時点で転移がなくても時間が経過すると転移が起こる可能性がありますので、手術をされるのでしたら、全身状態が良いうちに実施された方が良いと思われます。麻酔や手術、費用に対する不安があるようでしたら、担当の先生とよくご相談し、納得した上で判断してください。積極的な治療を希望されない場合は、内科治療で腫瘍を根治させることは難しい(リンパ腫以外の肝臓腫瘍では、抗癌剤治療に対する反応は乏しい)と思われるため、肝臓に対する治療としての利胆剤、強肝剤、肝庇護剤、抗生物質の投与、腫瘍からの出血が疑われた場合の止血剤投与など、対症療法が中心になると思われます。時間が経っても転移がなく、肝臓腫瘍が大きくなっていなければ悪性腫瘍の可能性は少ないかもしれません。腫瘍と戦うには、免疫力を低下させないこと、しっかりと栄養を取ることが大切です。ストレスの係るようなことはなるべく控えて、栄養バランスのとれた食事を与えてください。

日時2019-06-27 15:38:27

高齢犬はどのような動きをするのか、実際の映像をまじえながら解説します。犬の行動を観察するコツをつかみ、早期発見につなげましょう。ヤマザキ動物看護大学准教授の茂木千恵先生が解説します。

 
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