イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ちっちぇ(質問主)


猫アイコン 猫 10歳 メス 雑種

体重:3.0kg

飼育歴:9年4ヶ月

居住地:北海道函館市

飼育環境:室内

4月2日に、9歳の猫が骨肉腫であろう、との診断を受けました。

昨年12月に指の腫れ・痛がりだす→筋を痛めたのでは→安静で様子見→脚にギブスでさらに様子見 という流れだったのですが、最終的に脚の付け根の腫瘍が発覚し、骨肉腫が転移して指が腫れたのだろうという診断となりました。

掛かりつけの獣医師さんは細胞を取ることで症状が悪化する可能性を考え、病理検査を勧めない先生で、あくまでもレントゲン写真での判断です。
左後ろ脚の指の骨が腫れ、脚の付け根の骨も異常にふくらんでいます。
また、見た目では分からないけれどレントゲンでは背骨のあたりに腫瘍が、しっぽの付け根あたりの骨にも融解が見られるとのことで、骨肉腫はもう全身に転移しているだろうと言われました。

食欲が落ち、毎日輸液(脱水緩和)と痛み止め(ステロイド)・食欲増進剤を打ってもらっています。
左足は、骨の腫れによると思いますが曲げることが出来ず、上手に立てないため前足で這うように移動しています。そもそもほとんど寝ていて、移動はトイレに行くときぐらいです。

獣医さんからは骨肉腫は転移が早いから、余命数ヶ月だと思うので、痛みをとってあげるしか出来ない、と言われました。ですが、インターネットで調べると猫の骨肉腫は転移は早くないという情報もありました。最近になって、獣医さんからは背中の腫瘍が骨肉腫かどうかは定かではないと言われたのもあって、猫の骨肉腫の転移が早いものでないのであれば、断脚したほうがいいのでは?と考えてしまいます。

ただ、体重もおちてしまったこの状態での断脚は、免疫力の低下も考えるとやめておいたほうがいいのでしょうか・・・?12月の時点で腫瘍があったのであれば、いまさら手遅れでしょうか・・・?

長く生きることよりも、本人(猫)の苦痛をなるべく取り除いてあげたいと思っています。もちろん、長く生きてくれるに越したことはありませんが。。。

先生方なら、どんな判断をされますか?教えて下さい。

日時2019-05-14 16:05:12

専門の獣医師からの回答

 返答が遅くなり申し訳ありません。
 四肢に骨腫瘍が認められた場合、確率的には骨肉腫の可能性は高いと思われますが、レントゲンだけで他の骨腫瘍との鑑別はできないため、生検は必要だと思われます。生検をすれば、必ず診断が確定するというわけではありませんが、骨肉腫を除外できる可能性や、より骨肉腫の診断に近づける可能性を考えると、実施する価値は高いと思われます。生検にも様々な方法があり、大きく材料を採取するほど診断精度は上がりますが、合併症のリスクも高くなるため、合併症が心配なようでしたら、経験豊富な大学などをセカンドオピニオンとして検討されても良いかもしれません。治療の選択を迷う要因の一つが、診断が確定していないことに起因しているようでしたら、まずは診断を確定することが大切だと思います。
 断脚につきましては、早期発見の場合は、腫瘍の完全切除とそれに伴う転移の防止、疼痛の緩和が目的となりますが、既に全身に骨転移が認められている場合は、疼痛緩和が目的となりますので、全身状態を鑑みて実施の有無を判断することになると思います。全身状態が悪化した状態で断脚を実施するかどうかにつきましては、担当の獣医師とよく話し合って決めてください。断脚以外の疼痛緩和治療としては、犬では骨の融解を抑制するビスホスホネートという薬剤が有効であることが確認されています。この薬剤は、骨肉腫以外の腫瘍の骨転移による疼痛にも有効です。猫の場合も同様の効果が期待できるとの報告がありますが、副作用として腎機能が低下する可能性があるため、現時点では一般的な治療にはなっていないと思われます。他の薬剤で疼痛のコントロールが難しい場合に、検討するような位置づけになると思われます。
 最後に猫の骨肉腫についての情報を記載しておきますので、参考にしてください。猫の骨肉腫は、その発生(原発)部位により四肢(前肢、後肢)、体軸骨格(脊椎、肋骨、骨盤、上顎、下顎など)、骨外(ワクチン関連肉腫など)に分類されており、それぞれの平均生存期間は四肢が11.8ヵ月、体軸骨格が6ヵ月、骨外が12.6ヵ月という報告があります。転移率は5~15%で、犬ほど高くありません。
 

日時2019-05-24 23:02:42

ちっちぇ(質問主)


先生、ご丁寧な回答を、ありがとうございました。

5月18日から一気に具合が悪くなり、21日の朝方に亡くなってしまいました。

火葬をしてもらった際、ペット霊園の方からも脚と骨盤に骨肉腫特有の変形がありました、と言われたので、やはり全身に転移していたのだと思います。
猫の転移率は高くないとのことなので、「12月に指の腫れに気づいた時点で、骨肉腫を疑い全身のレントゲンや検査をしてあげられていれば、もしかしたら」「あんなに長い日数、様子を見ていなければ、もしかしたら」など、後悔だらけです。

5ヶ月も痛みに耐え、そばにいてくれた事を本当に感謝しています。そして獣医師の先生も、メールで励ましや助言を下さったり、朝早く営業時間外から痛み止めの注射を打って下さったりと、本当によくして下さいました。

担当の先生を信頼しているのですが、他の先生の意見も聞きたくなってしまう。。。よくないことなのかもしれないと思いながら、また、質問させて頂くことがあると思います。

本当に、お忙しい中、ありがとうございました。

日時2019-05-28 14:53:47

ご連絡ありがとうございます。
お役に立てず、申し訳ありません。
飼い主さんと過ごした10年間は、ねこちゃんにとって幸せな時間だったと思います。私もそうですが、人生で後悔しないことなどありませんので、少しづつ、無理せず、元気を取り戻していってください。

日時2019-05-30 00:08:13

ちっちぇ(質問主)


先生、優しいコメントまで、ありがとうございました。

役に立たなかったなんて、とんでもないです。
教えて頂いた情報は、もし、この先また骨肉腫が出来てしまった子がいたら、今度は落ち着いて対応出来るようになると思います。もちろん、こんな病にかかる子がいないことが理想ですが・・・。

不安があるときに、こちらで相談させて頂けるのは本当に心強いです。運営会社の方にも、獣医師のみなさんにも、心から感謝しています。

まだまだ悲しみは癒えませんが、今は痛みからも解放されてたくさん走れてるかな、と考えるようにしています。本当にかわいい子でした。
今我が家にいる猫は、1匹になってしまいました。その子がなるべく長く生きられるよう、毎日注意してあげたいと思います。

これからまだまだ暑くなりますが、先生ご自身のお体にもお気をつけて、これからもたくさんのペットと飼い主さんたちを救ってあげてください。

ありがとうございました。

日時2019-05-30 09:58:57

「うちの猫が下部尿路疾患と診断されたけど、いったいどんな病気?」 猫専門病院・東京猫医療センターの服部幸院長が注意したいサインを解説します。

 

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