相談・獣医師回答・コメント
はなここ(質問主)
犬 2歳 メス ボストン・テリア
体重:9.4kg
飼育歴:1年2ヶ月
居住地:福岡県福岡市西区
飼育環境:室内
ボストンテリア 1歳4ヶ月 女の子(避妊済み)です。
4月21日から1日に2〜4回の水様の下痢をしています。嘔吐も数回ありました。
4月23日 動物病院に行き、便の検査をしましたが問題ありませんでした。ディアバスターとプロナミドの内服を処方してもらいました。
下痢は収まらず。食欲も無く。ほとんどドッグフードを食べず、鳥のささみをあげてました。
4月27日 再度動物病院へ。
便の検査に加え、エコーもしましたが問題なし。
9.4きろあった体重はこの日8.2キロに減ってました。点滴と抗生剤の注射をしてもらいました。内服は同じ薬に加え、抗生剤の処方をもらい帰宅。
ゴールデンウィーク中も症状続き、
5月6日 セカンドオピニオンへ。血液検査で蛋白が3.3 アルブミンが1.6 グロブリンが1.7 コレステロールが6以下でした。
抗生剤とステロイドの注射をうちました。ロイヤルカナンの消化器サポートをもらい帰宅。
ご飯は食べますがいつもよりは少なく食欲ありません。ほとんど一日中寝ていてうずくまり震えています。下痢は未だに水様便で1日に2〜3回はでます。
早く痛みをとってあげたい。。下痢を治してあげたい。。
助言をいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
2019-05-11 17:05:03
専門の獣医師からの回答
慢性の消化器症状に加えて,極めて深刻な低蛋白血症と低アルブミン血症を起こしています。
コレステロール値が6というのはあまりにも低すぎるので60の間違いかもしれませんのでご確認ください。
いずれにしても血液検査の値は機器によって正常値が異なります。できれば正常値や単位を付記して下さい。
本題に戻りますが,現在の病状は,蛋白漏出性腸症と呼ばれる病態であることはほぼ間違いないかと思います。
蛋白漏出性腸症は,消化管からの蛋白漏出を伴う胃腸疾患を総称する病態です。
慢性の下痢や蛋白漏出性腸症を治療する上で,その原因を鑑別することは極めて重要であり,原因によって治療法や予後が異なります。
蛋白漏出性腸症の原因は,本症例では水様性下痢の持続が関与していることは容易に想像できます。
ただ,下痢が対症療法で改善しないとなれば,膵炎や消化酵素不足などとの鑑別,さらには蛋白漏出性腸症の3大原因である炎症性(慢性腸炎やリンパ球形質細胞性腸炎など),リンパ管拡張症,および腫瘍性(リンパ腫,肥満細胞腫,小腸腺癌など)の鑑別診断が必要となります。
次のステップとしての精密検査としては腸生検による病理組織診断が必須となりますので,早急に精密検査をお願いするのがよいかと思います。
予後については,原因のみならず治療の反応によって大きく異なり,ボストンテリアの場合は,炎症性の場合でも予後は要注意です。
かかりつけやセカンドオピニオンを受けられた病院で対応出来ない場合には,専門的な病院を紹介していただくのがベストです。
2019-05-16 23:34:30
はなここ(質問主)
ご回答ありがとうございます。コレステロールですが、検査結果で6mg/dl以下となっております。正常範囲は110〜320mg/dlです。
現在プレドニゾロンを5㎎を朝と夕、1錠ずつ内服しております。一時、下痢も改善したかと思いましたが、また水下痢となり。。。元気もありません。近々病院へ行こうと思っております。
幸いロイヤルカナンの消化器サポートとささみはよく食べてはくれています。
症状が出て1カ月。どうしたら良いのか途方に暮れています。
2019-05-22 20:56:03
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