イヌ・ネコの健康医療相談

相談・獣医師回答・コメント

ちゃちゃ(質問主)


犬アイコン 犬 14歳 オス 雑種

体重:20kg

飼育歴:14年0ヶ月

居住地:埼玉県狭山市

飼育環境:屋外

昨年7月肥満細胞腫(尻尾付根4cm)切除し、他にも複数脂肪腫があります。1ヶ月前に脾臓に腫瘍様の影が2ヶ所確認され、それぞれ2cm位、1つは濃淡と尖部がある楕円形です。食欲嘔吐排泄元気さなど問題見られないため経過観察状態です。相談したいことは、現時点でレントゲンや血液検査など他の検査やアプローチがありますでしょうか。主治医は先月よりも小さくなったこともあり針を刺す検査は見送っています。よろしくお願いします。

日時2019-04-18 20:21:28

専門の獣医師からの回答

 超音波検査で脾臓に腫瘤が見つかった場合、形態だけで腫瘍性病変か非腫瘍性病変(血種や結節性過形成など)かを区別することは難しいと思われます。鑑別するには細胞診が有用ですが、リンパ腫など限られたもの以外は診断に結びつかない場合も多いと思われます。また、血管肉腫が疑われる場合は、脾臓の細胞診は基本禁忌とされています。血液検査やレントゲン検査は、病態の全体像を把握するには有用な検査ですが、それだけで脾臓腫瘤の診断に結びつくような情報はあまり得られないと思われます。CT検査や造影超音波検査は、より詳細な形態情報が得られると思いますが、やはり診断の確定には、外科的に摘出した脾臓の病理組織学的検査が必要です。
  昨年7月に肥満細胞腫の摘出手術をされたとのことですが、犬の場合、腸管由来の肥満細胞腫が肝臓や脾臓に転移することはありますが、皮膚の肥満細胞腫が脾臓に転移することはほとんどありません。また、肥満細胞は正常でも脾臓に存在するため、細胞診で肥満細胞腫の転移を診断することは難しいとされています。皮膚の肥満細胞腫の病理組織学的検査は実施されているでしょうか?実施されているようでしたら、組織学的グレードや予後についての記載があると思いますので、転移のリスクをある程度評価できると思われます。
 脂肪腫は良性の腫瘍で転移することはありません。急激に大きくなる傾向がない限りは、14歳という年齢を考えると、積極的な外科切除はせず、経過観察で良いと思われます。
 現在、脾臓の腫瘤は小さくなっているとのことですので、腫瘍ではない可能性も考えられます。定期的な検査で大きさをモニターしながら経過を観察し、大きくなってくるようでしたら、細胞診など積極的な検査を実施するかどうか、担当の先生とよくご相談ください。

日時2019-04-29 11:33:04

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