イヌ・ネコの健康医療相談

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みみ(質問主)


猫アイコン 猫 3歳 オス 雑種

体重:3.2kg

飼育歴:2年6ヶ月

居住地:福岡県福岡市南区

飼育環境:室内

元々仔猫の時からアレルギー体質で、すぐにかぶれたりする子で、下痢も時々、血が混じることもありました。2018年夏頃からソフトクリームのような便になり病院で便を検査したところ寄生虫はいませんでした。しかし11月頃から完全に水下痢になりました。12月頃から水をよく飲むようになり尿の量が増えました。2019年2月に発作を起こし病院に行ったところ、グロブリンの値からFIPの疑いと診断され、輸液+ステロイドを投与、翌日に輸液+ビタミン剤を投与したところ、半年続いていた下痢が治りきれいな便が出ました。その後、通院治療なしで、発作で激減した体重も回復していきましたが、また下痢に戻りました。本当にFIPかどうか怪しかったので別の病院に行くと慢性腎不全とリンパ腫の疑いが強いと言われました。二件目の病院ではジアルジアがいることが分かり投薬をし陰性になりましたが下痢は治りません。整腸剤も効果ありません。一件目、二件目の病院でともに腹部エコーで腎臓の両側に放射状の変異が見られ、二件目の医師からはリンパ腫でこういうケースがあると言われました。血液検査ではたんぱく、尿素窒素、クレアチニンが高く、尿検査も尿比重が1.02以下でした。下痢の原因が一体何なのか医師も分かりかねている状態で、相談することにしました。よろしくお願い致します。

日時2019-04-04 23:44:28

専門の獣医師からの回答

慢性の下痢,神経症状,高グロブリン血症,ジアルジア感染および腎不全と色々と問題が多い状態ですね。
まず,下痢に関しては猫ではこじらせると慢性化しやすい傾向があります。

高グロブリン血症は,FIPに限らず慢性感染症や免疫疾患があれば,認められる異常です。
神経症状はFIP,リンパ腫のいずれでも起こり得る症状です。

ジアルジアは日和見感染を起こす原虫で,検便では確認できないこともしばしばあります。
ここでは詳しくは述べませんが,これらの寄生虫に対して感度の高い特殊な検査法も開発されています。

腎不全に関しては尿比重も低いようなので慢性腎不全の可能性が高いと思われますが,その原因は様々です。

ステロイドの投与で下痢が改善したという経過がありますが,ステロイドは免疫がらみの腸炎やリンパ腫,さらにはFIPに有効な薬物となります。
いずれにしても適切な治療を行うためには,精密検査による鑑別診断が必須であると考えられます。
通常二次診療機関では,FIPに関してはウイルス抗体や抗原検査と蛋白分画検査などを行い、
下痢の原因究明には詳細なエコー検査と内視鏡検査および内視鏡による腸生検による病理組織学的検査とリンパ腫の診断のためのリンパ球クロナリティー検査(遺伝子検査)などを行います。
これらの検査で,治療方針を決定できる程度の情報は得られます。
かかりつけの病院で対応できなければ二次診療機関へのセカンドオピニオンを主治医の先生にお願いしてみたらいかがでしょうか。

日時2019-04-13 02:27:05

 
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