イヌ・ネコの健康医療相談

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Laulea(質問主)


犬アイコン 犬 9歳 オス アメリカン・コッカ-・スパニエル

体重:9.5kg

飼育歴:8年3ヶ月

居住地:神奈川県茅ヶ崎市

飼育環境:室内

健康診断で、アルブミンが2.2〜2.4が3年ほど続いたので獣医師の判断のもとで、内視鏡検査をしてもらいました。

2018/05/18
病理検査の結果、
小腸:軽度〜中等度、リンパ球形質細胞性腸炎、リンパ管拡張症
大腸:軽度〜中等度、リンパ球形質細胞性腸炎
で、腸炎は、薬で治り、
ロイヤルカナン消化器サポートで様子を見るも、アルブミンは2.2と上がらず。
ヒルズの低脂肪食で様子を見るも、アルブミンは、2.2を維持。
手作り食を試し、鳥胸肉、キャベツ、白米で、1週間を過ぎたあたりから下痢、血便が酷く、
ロイヤルカナン消化器サポートに戻す。
Vercureという、酪酸菌、水溶性食物繊維、グルタミン酸を含むサプリをドライフードに追加しましたが、アルブミンの値は変わらず。
一年経ったので、もう一度手作り食で、鳥胸肉、キャベツをドライフードと半々で試しましたが、2週間経った頃、完全に鳥胸肉とキャベツのみにしたところ、2日ほどで下痢っぽくなったので、ドライフードに戻しました。
現在、うんちの形は良好です。
手作り食は、何を上げたらいいのか?この先どのような対処をした方がいいのか?

鳥胸肉とキャベツのみにして、アルブミンが上がるのか検査したかったのですが、下痢になるので断念してるのでわからなくなっています。
アドバイスをお願いします。

日時2019-03-27 13:28:05

専門の獣医師からの回答

リンパ管拡張症を伴うリンパ球形質細胞性腸炎とのことですが,推奨される食事は,低脂肪食で低アレルギー食となります。
リンパ球形質細胞性腸炎は人のクローン病(難病指定)に類似した疾患で,免疫がらみの疾患と考えられていますが,原因はよくわかっていません。
食事療法としては,食物アレルギーが原因であればアレルギーアレルゲンフリーの食事で改善する症例もあるのですが,
リンパ管拡張症を伴っている場合には低脂肪食でないと下痢が悪化することもあります。
病理検査で軽度~中等度という診断の場合には臨床的にはかなり深刻と考えて頂いて間違いないかと思います。
その場合,食事療法のみで改善する症例は少なく,通常は抗炎症薬として副腎皮質ホルモンや免疫抑制剤であるシクロスポリンなどの投薬でコントロールします。
なお,アメリカンコッカースパニエルの低アルブミン血症や消化器症状の原因の中に,慢性肝炎(コッカースパニエル肝症)もしばしば認められるため,
消化管疾患と共に肝臓の状態も精査が必要かもしれません。
かなり経過が長い様ですので,この先末期のリンパ管拡張症に進行する前になんとか病状をコントロールできることをお祈りします。

日時2019-04-03 00:20:44

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